このレビューはネタバレを含みます
弱ってる時に断定的に自信たっぷり意見されたら従ってしまうのかもね…マーティーの感情の波形が落ちるたびに、毎回超絶タイミング良くアイクがやってきたのかな…マーティーはちゃんと物理的な損失も全部取り戻してほしいなと切に願う。
アイクは育ちや生まれ持ったスペックにかなりのトラウマがあって、見返して認めさせたい気持ちで暴走してた。40年近くの年齢の経過をポールラッドがナチュラルに演じてたし、「相手への思いやり?何それ美味しいの?」みたいな悪気ゼロの表情がよく出ていたと思う。マーティー演じるウィル・フェレルの、動揺や困惑の表情がものすごい絶妙で上手い。アイクとの関係を断ち切ってすぐの時は、マーティーの言動にアイクの痕跡が残ってることがナチュラルに差し込まれてるのも良かった。
一点だけ、マーティが愛コイの死に怒って別荘をめちゃくちゃに破壊したあとの、アイク夫妻のリアクションが知りたかった。お気に入りの牛の置物とか土に埋めたことをどう見たんだろうか?
ラストに流れるシカゴのHard To Say I'm Sorryが切なくも甘くて、それがまたなんだか笑ってしまう。
ユダヤ系宗教のしきたりとかについても勉強になった。