りりぃ

シー・ハルク:ザ・アトーニーのりりぃのレビュー・感想・評価

3.8
うーむ、なんともオドロキと挑戦に満ち溢れた作品だった。
普通に面白かったが、なんとなく畏怖を覚えた。というのも、MCUから「全て喰ってやる」という気概を感じたから。
たとえば、ph3までのMCUは全方位に配慮して、アメコミファン・映画ファン全てから文句が出ないような完璧な作品を作っていた。優等生的というか、rotten tomatoesもいつもどちらも(🍅も🍿も)高評価!みたいな感じ。
周囲の誰からも「所詮、ヒーロー映画www」と言われないように、今まであった評価軸の加点減点ポイントをしっかり押さえた作品。

だけど、ここから…ph4からは「周りの評価なんか気にするか!これがオレたちの作りたいものなんだ!」という強い自己主張と「オレたちが新しい評価軸を作ってやるよ!」というグーパンチをもらった気分。
そして、「もう追い切れない」とか「ph4はイマイチ。ph3までの作品群を越えられない」という社会の声に対して、
「そうですか、担降りするなら両手を振ってお見送りします!」という爽やかな笑顔で言っている感じ。
本当に怖い…。
ああああああああぁぁぁ、担降りしたいようなしたくないような。
このままついて行っちゃって大丈夫?というドキドキとワクワク。

今までは個人的にはDisney社の中のMCUと思ってきたけど、MARVELがDisneyを喰いそうな勢い。
なんか、すごいスタジオになってしまったかも。
りりぃ

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