このレビューはネタバレを含みます
あらすじにもある「妻がテルアビブで不審なひき逃げ事故により亡くなった」のが事の発端。
特殊な経歴を持つ夫のセゲブ・アズライ(Lior Raz)が妻の死の真相を探る過程で、CIAだのモサドだのが出てきて話がもつれると共に、主な舞台もテルアビブから米国NYへと移っていきます。
ちょいちょい挟み込まれる、亡くなった妻との回想シーンがちょっとダレますけど、謎を孕みながらもテンポ良く展開が進み、主人公側の脇役もキレ者ぞろいかつ個性的で楽しめました。
個人的に、主人公の従姉妹で妊娠中の女性刑事ターリ・シャピラ(Moran Rosenblatt)がとくにお気に入り。
既に10年以上のキャリアを持つMoran Rosenblattは、数多くの作品に出演しており、イスラエルの映画賞などもいくつか受賞しているのですが、日本で観ることのできる出演作品はこれだけのようです。じつに残念。
がしかし!
シーズン2を大いに期待させる終わり方をしておきながら、Netflixは本作の打ち切りを決定。
たしかに、Lior Razの演技は『ファウダ -報復の連鎖-』と同じコワモテの一本調子なのですが、あそこで終わりはないだろうと。
シーズン1が面白かった人ほど、打ち切りによって裏切られた感を強く覚えるはずなので、結局のところこのドラマは観ないほうがいいと思います。
点数もそのぶん辛目に1.0。