配役も曲も演出も全てにおいて素晴らしかった。
弟の優くん役の高橋文哉くんが素晴らしかったし、加瀬さんの井浦新があまりにハマり役で良かった。
構造は昔あった事件によって登場人物の運命の歯車が動いていくという流れはNのために似ているんだけど、より「愛」をテーマにしている印象。
大ちゃんと梨央が2人で話す時だけ富山弁が戻る感じとか、加瀬さんの優しそうな目とか、梓ママの会社と家族を守るためなら手段を選ばない感じとか何もかもが「愛するが故」であるということが毎話ビシバシ伝わってきた。
愛される人々がフォーカスされるが故の孤独感がある橘しおりや愛するばかりの立ち回りだった加瀬さんが輝く感じも良かった。
最初からついていたコピーの「真相は、愛で消える」が見事に回収されるラストだったし、宇多田ヒカルの主題歌も本当に良くて今クールダントツで楽しみだった作品。
わたしたちが生きている世界のどこかに梨央や加瀬さんがいるのではないかと錯覚させるキャラクター作りに脱帽した。