消しゴムに好きな人の名前を書くおまじないをきっかけに始まる高校生男女の初恋模様を描いた学園ドラマです。
基本的に清く正しく可愛らしいお話ではあるのですが、それ以上でも以下でもありませんでした。水泳するつもりでプールに足を入れたら水が膝下しかなかったような気分です。
おまけにところどころプロットにも無理があり、なんで主人公はそんなアホらしいことをしているのかと度々頭をひねりました。起承転結のためだけに主人公が無理矢理切れているように見えます。
脇役たちも道徳の教科書に出てくる花子と太郎かというくらい薄ら寒いセリフを吐き散らすし、恋愛当事者たちの情感よりも社会的に同性愛を受け入れられるかどうかに主眼が置かれたストーリーなのも気になりました。
これは恋愛ドラマの形をとったLGBT啓蒙動画ではないかと思います。見間違いでなければ田辺誠一演じる教師のデスクにもSDGsの表が掲示されていました。確かにこれならお茶の間を凍り付かせるようなラブシーンもないし、腹黒い根性曲がりも出てこないので、小学生でも楽しく道徳学習できることでしょう。
