ラストに明かされたタイトルの意味のお陰で、スッキリ終われたという印象を持てたドラマだった。あと物語的にもちゃんと終止符を打ってて、そこは好感が持てたな。
新聞紙面上で繰り広げられる連続殺人犯との公開討論。随分刺激的なこのやり取りに喜んだのが、新聞社の人間で。社会部の一本木とは違う部署、蚊帳の外だからみるのは売上という数字だけ。何とも下衆な喜び方だったなぁ。
「俺の殺人を言葉で止めてみろ」犯人からの挑発で始まり、それにのった一本木。ペンは剣よりも強しと言うけれど、書き綴られた言葉は、説得を越え相手への刺激になり、そうして次の事件を引き起こす。じゃあどうすれば良かったか、の答えはきっと誰も持ってないだろうに、したり顔で批判されるんだから、たまったもんじゃなかったろうな。
お話的に、紙面上での戦いがひとつの見せ所だと思うけど、それはやっぱり映像よりも小説の方がじっくり楽しめるんだろうなと思った。