富めるものとそうでないものの分断が広がる現代の人々の実態をリアルに描いた作品。
コロナ禍でみんな少しずつ気づき始めたこの格差や分断に対する罪悪感や虚無感を表出させる要素があるので、ある意味の解放感があり、作品のヒットにつながっているのかなと思った。
ただ、ほぼほぼ絶望の中にもまだ少しだけは希望があることを最後のシーンで示してくれていたところに救いがあった。
少なくとも、このような格差や分断が広がる実態に対して自分はどう向き合うかということを考えるきっかけを与えてくれる作品でもある。
「あれ、自分今これまでと変わらず普通に生活してるけどこれで良いんだっけ?」と若干の疑いを持ち始めた人にオススメの作品。