【第74回エミー賞 ドラマ部門美術賞受賞】
『ダウントン・アビー』のスタッフたちが制作、メリル・ストリープの三女ルイーザ・ジェイコブソン主演の歴史ドラマ。エミー賞ではドラマ部門美術賞を受賞した。
なかなか面白かった。NYの旧家の富裕層たちと新興成金ラッセル家のバチバチを描いたドラマシリーズ。見下されつつも強かに居場所をつくろうとするラッセル家の成り上がりをみせていく。
一応ルイーザ・ジェイコブソン演じるマリアンが主役のはずだが完全に脇にまわってしまっているのはいいのかな?真の主役はキャリー・クーン演じるラッセル夫人。
ラッセル夫妻がとにかく強か。時には謀略をめぐらした腹黒いやり方をしたりする。ある意味似たもの夫婦で逆に気持ちよかった。
イギリスとは違って旧家とはいってもたかだか200年くらいのもの。それでもプライドが高く新興勢力を受け入れようとしない。自分たちの場所が乱されるわけだから気持ちは分からなくもないが。
そうした富裕層の対決、そして黒人富裕層の葛藤や境遇、使用人たちの人間模様を興味深く描いている。ヴァン・ライン家の従僕ジョンの顔と体型が好みすぎて話が入ってこないときもあった。
それはさておき、ダウントン・アビーのスタッフたちということで似た匂いを感じる。まぁダウントン・アビーは映画しか観ていないんだけど…今度ちゃんと観よう。
シーズン2はエミー賞に大量ノミネートされていて今から楽しみ。マリアンにあまり魅力を感じないが、彼女が幸せをつかむのか。シーズン2が楽しみ。美術や衣装など豪華絢爛。しっかりしたプロダクションに支えられた良作歴史ドラマ。見応えあり。