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気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?!のsoopenのレビュー・感想・評価

3.7
皆さんすごく辛口ですね。
私はそこまで悪くないなと思いました。

何よりパクミニョンが、年齢相応の役柄にシフトしたことが大きい。可愛さは内に秘めて、課長として課員を守り(これが韓ドラでは普通でない)、年下の彼氏に上司として接するか、恋人として振る舞うかで悩み、等身大の普通の大人の女性を好演していたと思います。
常々パクミニョンは長く女優を続けたい、と言っていたので、キム秘書のような役がいつまでも出来るとは思えなくて、どこで変わるのか思っていたのが、すごく自然だったと思います。

主役の2人にフォーカスしているものの、群像劇なので、みんな普通に長所も短所もあり、失敗も繰り返す人々なのが、韓ドラでは魅力的に描かれなければならない、という暗黙の了解を打ち破って、逆に新鮮でした。地に足の着いた作品というか…
ただ起伏が少なく、恋愛方面も停滞気味なだけに、中弛みは必至、また気象庁の人々が、そこまで一生懸命に予報に命をかける姿が、日本人にはイマイチピンと来なかった。日本人はどうせ天気予報なんて当てにならないと思っているし、外れたからとクレームの電話を気象庁に入れるなんて、面倒なことはしない。確かに漁業事業者には死活問題でしょうが。

最終話で一番良かったのが、オム主任と奥さんのヒャンネの会話。何度も自分の不甲斐なさに、ビヤネを繰り返す夫に妻は、ビヤネじゃなくてコマウォ!と前向きな言葉で愛情表現する所がグッときました。

ハギョンの元カレには、終始どの口がそれを言う?とイライラしましたが(こんなに図々しい人はリアルにはそんなにいないと思いたい)、ミギョンさん扮するオンマのセリフには含蓄があったなぁ。人生は短いのよ、今日をキチンと生きなさい、と。全くその通りです。

絵本作家の出戻りテギョン40歳は、あれでいいのか?才能がないなら原作付きとか方法はあるだろうに、彼氏に泣きついてカッコ悪い。でも40過ぎた妖精さんを人間に戻した功績で、今後の幸せは約束されたということか。

ソンガンの魅力、確かに分かりにくかったので、他作品に期待します。
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