ささみ

17才の帝国のささみのネタバレレビュー・内容・結末

17才の帝国(2022年製作のドラマ)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

星野源さん目当てだったけど、そんなきっかけがあって観れて良かった。
17才の帝国って、真木総理のというよりは各人の17才の、甘さや未熟さや理想も含めての理想的で平和な帝国、みたいな事だったのね。それが良いとも悪いとも判断すること無く。
若さばかりがもてはやされるのも、老獪さばかりが必要なのも、どこか歪。でも全然上手く融合しないのが現実。

平さんはいつも靴を磨き、自分の足元を見つめながら大事に歩みを進めているのかな。そういえばこんな時こそちゃんと足元を整えないとな、と思った。

AIソロンなどの3本の塔の光、他の音や映像などがキレイで心地良かった。始まりからエンドロールまで毎回楽しみだった。
未来感と田舎感が上手く混ざってて、引越し先のつるんとした白い家や官邸入口の蔦の絡まりとか面白い。

AIで亡くなった人を蘇らせるのは、いつもハラハラする。海で保坂さんが昔の映像見た時はそのまま海に沈むんじゃないかと心配になったり。あれは心を捉えるが故に諸刃の剣だなと思う。
そういえば保坂さん、というか田中泯さんが、ラストで梅の花を切った画がものすごくキレイで、ハッと息を呑んだあの瞬間に一瞬全部忘れてしまった。


ストーリーや映像や音楽やいろいろ考えることありすぎて、あまり消化しきれず長くなった。
ドラマの世界に入るというより、ドラマが常に問いかけてくる、みたいな時間だった。
ささみ

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