※私は映画版を先に観ています。
ホント、いつも思うけどWOWOWのドラマにはハズレがない。
映画は映画のエンタメという事を重視してたのに対して、コチラWOWOWはキチンと丁寧に原作をドラマにしてるんだろうなーと思った←原作未読だが。
100万の紛失という事件を凄く丁寧に描いていて、そんなに重要なのか?と思ってたけど、重要だった。
そして100万をめぐって、色んな人たちのお金の問題に絡ませていきつつ、大きな謎にも挑むという、池井戸さん元行員だから書ける本なんだろう。
そして、分かりづらい話なのだが、分からないなりにしても面白かった。
特に井ノ原さん演じる西木。
とても良い人で、他人をよく見てて、いつも皆の味方。
真面目にやっている人が馬鹿を見る会社はおかしい!←意訳、というのを真っ向から体現している人。
しかしそんな西木にも誰にも言えない事があり、結局それが彼自身の事件に繋がるのだろう。
映画と違うラストやラスト付近のドンデンはないが、WOWOW版ラストは良かったと思う。
西木は多分あのままで良いと思っていたが、やはり家族や仲間がいて良かった…と思ったはずだから。
まぁこれはドラマだから、映画のような派手な話にはせず、色んな人達の人生をちゃんと描いていて良いドラマだと思った。
さてここで言いたいのだが、見ていて西木役というのは人の良さそうな、でも芯のあってキチンと反論出来る人なのだ。
これが井ノ原さんに合っていた。
初めはどうかなーと思っていたが、そんなの杞憂だった。西木は井ノ原さんが適任だったんだ。
今、2023年の12月だが、世間で色んな事が起きて、ある人々が排除されそうになっている。
しかし本当に加担していないのであれば、無理矢理排除する必要はないと思う。
西木は井ノ原。
もし違う人が配役されたら?
それは私には思いつかなかった。
世間のイメージによって、良い役者さんが消されていくのは少し納得出来ない。
原作や脚本に合う役者がいたなら、それが例え謎の事務所だとしても使ってもらいたいと私は思う。
何故か?
それは素晴らしい作品を観たいと思っているからだ。
長文失礼。