映画じゃん…ドラマ部門、2022年暫定1位です。おめでとうございます。
いや〜よかったですね。アクションと軍事シーンがとにかく凄い。規模がデカい。ザ・映画じゃん…ドラマでした。完全に映画×8話。
昨今の海外ドラマらしく”アクション”ではなくとにかく殺傷を目的としたリアル路線の戦闘シーンが素晴らしい。最強の軍人が復讐に燃えるとどうなるかという描写をクリスプラットがムキムキに演じてくれました。
特筆すべきはその戦闘シーンのバリエーションの豊富さ。1話は定番の軍事戦闘から始まり、その後市街抗戦、狙撃、サバイバル戦、市街地暗殺、一対一のMMAと現在の映像作品の戦闘シーンを全て網羅したのではないかというほどでした。ドラマという形式を存分に活かし、1シーズンを観終わるとまるでメタルギアソリッドを1-5までプレーし終わったかのような満足感がありました。
個人的なお気に入りは5話。上述した通りリアリティある戦闘描写の本作ですが、リアルな戦闘技術に「一般人がいる街中で護衛と警察に囲まれる対象を暗殺する」というフィクションを掛け合わせたのが傑作でした。
「街中で暴れて無実の人々を巻き込むわけにはいかない」というエクスキューズが入るのはいかにも2022年の作品らしいですが、それへの回答が「一流は犠牲者を出さずに対象だけを殺す」なのが最高でしたね。
基本的に全てが王道な作品なので特別革新的だとか新鮮なところがあったわけではないですが、とりわけ戦闘シーンに関しては2022年の最新アクションの教本とも言える描写を全て網羅しており、今後は一つ本作が基準となるようなドラマでした。
