サンタフェ

アバター:伝説の少年アンのサンタフェのレビュー・感想・評価

アバター:伝説の少年アン(2024年製作のドラマ)
5.0
原作アニメファンとして感謝しかない実写ドラマ化でした。Netflixありがとう。

アバターは”日本以外”ではとてつもない人気を誇るアニメシリーズで、2010年に実写映画化され大コケ&大批判されました。理由は原作を無視したハリウッド式実写化だったから。そこをNetflixが満を持して実写ドラマという形で再挑戦したのが本作です。

つまり、本作の立ち位置としては日本人にとっての「ドラゴンボール実写映画」のリベンジであり「ONE PIECE実写ドラマ」のような立ち位置でした。

今回は1話から原作へのリスペクトが溢れる作品に仕上がっていました。まずアバターはアジア的な世界観を元にしたファンタジー作品で、キャスティングを様々な地域のアジア系役者で固めてきました。アクションシーンも中華拳法を基にしており(メイキング参照)見応え抜群です。特にズーコのアクションが素晴らしかったなぁ。

また原作アニメシリーズは子ども向けアニメの雰囲気が強く序盤はかなりコメディタッチで、本筋に入るまで作品の目標や物語の深刻さなどの雰囲気が定まらないところがあります。本作のシーズン1は原作アニメのシーズン1を実写化したのですが、アニメはシーズン1を観終わって本筋の物語がようやく始まるような構成になっています。

しかし本作では1話冒頭やズーコの物語など背景を先に説明していくことで、視聴者が1話からドンドン物語にのめり込めるよう構成されていました。素晴らしい演出だったと思います!

配信後初週の成績ではONE PIECE実写ドラマを上回る好成績を残したそうで、今からシーズン2が楽しみです。
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