ShinMakita

ターミナル・リストのShinMakitaのレビュー・感想・評価

ターミナル・リスト(2022年製作のドラマ)
2.2
イランから資金援助を受けている化学兵器製造者ジャハン・カハニを追っていたネイビーシールズ・アルファ小隊は、彼がシリアに潜伏しているとの情報を得て夜間アジトに潜入する。しかしそこにカハニの姿は無く、トラップ爆薬と敵兵が彼らを待ち伏せしていた。小隊長ジェームズ・リース少佐は罠と気付き撤退しようとするが、案内役の民主軍兵士が錯乱してトラップを踏んでしまい、小隊はほぼ壊滅してしまう。生還できたのはリースと相棒の〈ブーザー〉ビッカーズ兵曹だけであった。

カリフォルニア・サンディエゴに戻ったリースは、作戦時の無線記録を確認して異変に気付く。トラップを踏んだのは民主軍兵士ではなく、部下のドニー・ミッチェルということになっていたのだ。さらに帰宅して妻ローレンや娘ルーシーと会話してもしばしば思い違いが出現するようになった。そして突然の訃報…〈ブーザー〉が自殺してしまったのだ。死亡は2日前だったが、昨日の帰国機で一緒だったと思い込むリースは混乱する。脳の異常を疑ったリースは市内のクリニックでMRIを受けることにするが、検査室に覆面を被った二人組が侵入、彼を殺害しようと9ミリを向けてきた。何とか2人を無力化し銃を奪ったリース。銃はなんと、寝室の金庫にしまってあったリース自身のSIG P226だった。慌てて自宅に戻ったリース。彼の目に飛び込んできたのは…SIGで無残に撃たれたローレンとルーシーの死体だった。


「ターミナル・リスト」


クリス・プラットがシリアスに特殊部隊兵を演じたドラマシリーズ。1話の監督はアントワン・フークワです。

仲間の死と愛する家族の死。誰もが錯乱したリースを殺人犯と疑うなか、リース本人は巨大な陰謀が自分をハメたと信じ、関係者を次々と抹殺していく…という復讐アクションサスペンス。なかなか骨太で、見応えのある全8話です。リースの協力者としてテイラー・キッチュ、国防長官役でジーン・トリプルホーンが出てきます。プレスリーの孫ライリー・キーオはリースの妻役でした。リースが〈ブーザー〉の死に疑念を抱くキッカケにGUN好きにはニンマリ。自殺に使用したのがシールズ定番のSIGなんですが、ブーザーは筋金入りの45口径マニアでキンバー好きという設定。自殺に9ミリは使わないってのがリースの主張ですね。amazonのアクションドラマはストーリーも描写も行き届いていて飽きません。復讐が完遂されたあと…6話以降もリースの闇堕ちと本当の黒幕が判るまで目が離せない展開が続きます。オススメ!
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