このレビューはネタバレを含みます
前作の方が好きだった。
とにかく、大袈裟演技が鼻につく。特に羽生。
シーズン1はそんなに気にならなかったけど。
羽生は最後の最後にヒールとして登場する伏線で、途中、敢えて弱く見せていたロジックは気に入らない。
楽しめたけど、気に入らない。
あと、"人たらし"って属性もハマらないというか、なんというか。正直、意味がわからない。
全体的に、"ゆとり"がテーマなんだろうけど、ゆとりの描き方がその他大勢の作品とそこまで変わらない。その点では凡作感が否めない。
1から続いている"真実はその人の主観でしかない。人は見たいものしか見ない"というテーマは2でも面白く描かれていたので、最低限楽しめたけど、うーん全体的に期待はずれ。
最後の最後まで、羽生いらねぇー!ってイライラし、最後は羽生いるじゃん、とはなるけど、今までのイライラが解消されるほど腹落ちはしなかったな。最後まで雑魚じゃねぇか。
総評としては、登場人物は盛り上げるための舞台装置、最後にはそれっぽい長ゼリフを当てこんで視聴者を感動させよう、というロジックが見え透いちゃってて、よくよく考えると粗が目立つ。そんな作品。
それでも楽しめるからまぁいいけど。
無敗の弁護士が依頼人に裏切られて負け、今っぽい(当時だけど)争わない弁護士にもんにょりしながら、最後は勝利するというシンデレラストーリーにキャラを当てこんだだけ。羽生はただただ途中ムカつくキャラに仕上げ最後の最後に叩きのめすスカッとジャパン。ただただ古沢ロジックにキャラ当てこんだだけ感。面白いけど見え透いててムカつく。
仙波村の長ゼリフがいい例だけど、シーズン1は、策略の中にも情熱が自然と湧き上がる、古美門先生の熱いキャラを引き出すシナリオが魅力だった。ヒールも左翼弁護士や元妻、父親など、古美門先生の嫌なところをつけるキャラばかりで、しっかりキャラクターを引き出してくれる構成になっていた。そちらの方がよっぽど面白かった。
前作は90点だけど、今作は60点って感じ。