このレビューはネタバレを含みます
傑作。素晴らしかった。
この「パチンコ」というドラマは戦時中に朝鮮から日本に越してきた移民とその子息の苦悩・奮闘を、つまるところ究極的に「生」を描く作品です。
シーズン1フィナーレ後に流れた実際の在日の方へのインタビューが非常に印象的に残っているのは僕だけではない筈ですが(寧ろ本ドラマで一番重要なのはあそこ)、やはりシーズン2を毎週欠かさず鑑賞していながら、ソンジャやノアといった人物たちを実際の在日韓国人たちとリンクさせずには観られないほど、彼ら／彼女らの毎日の生活環境、戦時下の危険と故郷で始まる新たな戦争への不安が克明に映像に、まるで実録のように記録されていると感じました。
ソンジャは、ノアは、モーザスは、私たちのこの世界のどこかで生きている(いた)。私たちと地続きで「パチンコ」という世界は存在する。フィクションでありながら、そのノンフィクション性を強く感じる一本。シーズン3が待てない。
