KOH

虎に翼のKOHのネタバレレビュー・内容・結末

虎に翼(2024年製作のドラマ)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

2024/11/15〜27

好評ながら、朝ドラを見たことがない為リアルタイムで追うことがなかったのだが、U-NEXTで配信されていたので半月かけて鑑賞。

結論から言うと大傑作だった。こんな事を言っても仕方ないが、リアタイで見ていなかったことを後悔するくらい。
昨今傑作が多いフェミニズム作品の系譜だと思ったので触れてみたが、箱を開けてみればそんな生ぬるいものではなく、女性、ジェンダー、人種、家父長制、そして大戦…などあげればキリが無いほど膨大なテーマに手を伸ばし、法曹という世界に絡めて130話で描き切る。そのテーマ一つ一つの丁寧さ、誠実さに感銘を受けながら、作品全体の大胆でパワフルな作りに舌を巻く。

主人公の寅子のモデルとなった三淵嘉子さんはその名前こそ聞いたことはあったが、全くその生い立ちや人生について知る契機もなかったので、自分の無学さを恥ずかしく思いながら、同時にこうやって作品を通じてその存在を改めて知れてよかった。どうやらかなりモデルの解像度も高いらしい。検索したら幾つか三淵さんに関する書籍がヒットしたのでさっそくポチろうと思う。こうやって作品をきっかけとして歴史や社会について教養を深めていくのはいつだって心地が良い。

そして忘れていけないのは、寅子以外だって、いつの時代だって強くて闘ってきた女性がいたという事。法曹の世界だけではない。いや女性だけではない。社会に虐げられ、無視され、助けの手を差し伸べられてこなかった人々はいつだってどこにだっていたし、実際にいるし、悲しい事にこれから先もずっといると思う。そういう人々に対して手を差し伸べる人になりたいし、自分だって誰かに助けてもらいたい。

うまく感想が書けない。修正していきたい。
KOH

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