サムバディ・サムウェア シーズン2のragaのレビュー・感想・評価

私たちは社会的な分断や差別とは無関係に日常を謳歌する。些細な言動によって喜怒哀楽の感情を伴いながらもコミュニケーションを育む。大切なのは、マジョリティ・マイノリティ共に偏見を排除できるか、その先にある寛容な心を持ち得ることが世界を変えていく。そう自身が変わらなければ、何も変わらない。主人公・サムは変わろうとする、屈折した感情を自覚して改めようと努める。ほんの少しずつでもいい。その姿が日常を豊潤にするのではないか。劇的な出来事は起きない物語に力強いテーマを織り込んでいく脚本に喝采する。