全方位が非常にダルいドラマだった。ほとんどの犯人共にさほどの信念がないのも腹立たしい。改心するな、後悔するな、刑事の言葉なんかに心を動かされて泣き出すな。会ったばかりの他人の言葉に感化されて後悔するくらいなら初めから人殺しなんかするな。「へえ、あなたはそう思うのね。私は違うけど」くらい素っ気なくしてくれないと、犯人としては不十分。
その点で言えば、小説家と室井滋さんはよい犯人だった。ちゃんと信念がある。信念に基づいて事に及んでおり、主人公の説教が響かない。なんと素晴らしいことか。あと唐突な“医者が黒幕だった展開”が腹立つ。ミステリーならフラグを立てるのが筋じゃないのか。もしかして刑事ドラマってミステリーじゃないのか？
飯豊さんはあまり演技が得意ではないのだろうか。なんかもうドラマの感想云々というか「よく頑張ったなぁ私」みたいな気持ち。視聴していると眠気が押し寄せてくるので、ここ最近はよく眠れた。
