このレビューはネタバレを含みます
1話の作り込みが恐ろしいです。中盤はダレます。でも一応見続けてください。きっと最終話の、あるシーンで「これ見れたからまあいっか」となります。
自分なりのあのシーンに関する感想を載せておきます。
普通の人からしたら冤罪で死刑が決められるなんて非日常的な出来事ですし、その人に感情移入することは難しいと思いますが、これまでのストーリーが、それを容易にします。最後に一般人にとって遠い存在である元死刑囚がごくあり触れた日常のシーンにおさまりますが、そのギャップが、今まで僕たちが見たことないようなインパクトのあるシーンを生み出したんだと思います。
ポイント
・わりと物語でよくある終わらせ方「かわいそうな人が救われてよかったねー」のかわいそうな人を元死刑囚でやった
・僕たちにとって非日常的な人間に感情移入させる物語を作った
・非日常的な人間が、ごくあり触れた喜び、日常の中で、救われたことによりギャップが生まれた
最終話の編集画面風のエンディングは、モテキとかバクマン。などで見られた作中の要素を取り入れる大根監督らしい演出でした。こういう遊びはストーリー内にもいくつか見られて興味を惹き付ける工夫を怠らずストイックですね。神は細部に宿ると言われてますが、名作ほど細かいところにしっかり力入れてるのが再度確認できました。
長澤まさみの演技にはブレがあったと思います。感情が爆発させるシーンは全部嘘っぽかったですが、吹っ切れてあっさりとしているところの演技には魅了されました。