キラウエア

両刃の斧のキラウエアのネタバレレビュー・内容・結末

両刃の斧(2022年製作のドラマ)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

重めのヒューマンサスペンスで個人的には好きなジャンルだと思う。
褒めポイントとしては役者が良い。演出では無く、役者ね。
特に柴田恭兵、高岡早紀、黒田大輔、波岡一喜は良かった。

柴田恭兵…全話通してキッチリ仕事をしていたと思う。年老いても魅力的だった。
最後結婚式場から出てくる辺りとかこの後の覚悟が見えて涙が出た。
…しかし最後の最後余計な台詞を言わせたせいで冷めた。結果がどうあれ、あれは表情だけで良かったのではないだろうか!?原作なのか脚本なのか…丁寧に見せ過ぎてナンセンス。
そういう事で言ったら被害者の会で感情爆発させるのもタイミングが早い気がしたなぁ。
全然表現出来そうだからどちらにせよ演出部が悪い!!

高岡早紀…若い頃は得意じゃ無かったけど、今回見て良い女優さんにならはったなと感心しました。緩急がとても心地好い!
最後の観覧車に向かう所とかキュン死するかと思ったw

黒田大輔…兎に角気持ち悪い。もう本人が、こんな人なんだろうなって勘違いする程のクオリティで引くw
他の作品だと真人間もやってはるから幅の広いバイプレイヤーだなと。勉強になりました。

波岡一喜…今回瞬間的には一番泣いたかも。
正直地味な役やってるなぁと思っていたけど、曜子の彼氏だとわかって容疑を掛けられた辺りに驚愕。初っ端の霊安室前での表情の芝居に『どんな気持ちの顔やねん!?』ってツッコミ入れてたけど、ちゃんと狙ってるんだと…心から謝罪をした。凄い良い表情でした!


…他にも勿論奈緒さんとかベランダ目撃お姉さんとか、上手な役者は出てたのだけど…高橋メアリージュンさんの歩き方だけ最後迄慣れなかったなぁ…何だろう…汚い。
後サブの意味のわからない芝居は多々あった。公園前にいた女警官とか何でその芝居チョイスなのか頭に来た!本人の問題では無いかもだけど。


物語としては二転三転で、中だるみ感は否めないが最後(前)迄駆け抜けたと思う。興味をそそられる作りだった。

しかしオチが!
姉事故死!…え、何で隠すの?何で救急車呼ばないの?何で!?
後、返り血凄いけど制服何処で洗ったの?家じゃないの?捨てたの?根本家迄その状態で誰にも会わなかったの!?
…等、オチ周りに関しては言いたい事が多過ぎる。…因みに雨はいつ降り出すの?てか必要だった!?

他には色味?光調整?が気になるシーンが多々有り…同じ場所の同じ時間な筈なのに、アングル変わると違う日時で撮影したの?って気になった。
意味の無いシーンチェンジも多々。

兎に角演出面は気になる部分が多かったなぁ。どやどやして来る感じとそれの処理が好みでない部分が所々ある。
薄め過ぎたカルピス感もあったから一話分丸々削って全5話とかでやればもっと好印象だったと思う少し勿体無い作品でした。

相殺されて普通って感想だったけど、役者が良かったので少し加点。
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