1989年につくられたドラマ。
実相寺昭雄監督のウルトラマンの話。

実相寺昭雄が誰なのかと言えば、
間違えてスプーンで変身しようとするウルトラマンや
ジャミラや畳の上で話す怪人等の異色作をつくった人である。

後世の影響力たるや。未だに小学生はジャミラやるのかしら。

三上博史　柳沢慎吾　京本政樹　伊東四郎　三宅裕司　仲本工事等の地味に豪華なキャスト。

トレンディの匂いも若干ある。三上博史のせい。
昭和風情のツンデレ頑固おやじと若人の成長ストーリーはべたべたのこてこてだと思いながら、ついつい気持ちよくなってしまう。

ウルトラマンが小さな頃から好きってのはあるが、何より好きなのは
当時はジャリ（お子ちゃま）番組と揶揄されていた中で大人顔負けのものをつくろうという気概や情熱が好きだ。
現代まで繋がっているシリーズの元祖は伊達じゃない。

余談だが、小さい頃にウルトラ6兄弟と東南アジアの神様ハヌマーンが怪獣を倒す子供向け映画があるのだが、怪獣をリンチしていて、倫理的に最低な作品ではあるが嫌いではない。

　1989年TBS製作の単発長篇ドラマ。初代ウルトラマン製作の背景を、実相寺昭雄執筆の小説を原作にドラマ化したもの。ウルトラマンをつくり出したTBSによる記念的作品とあって相当力が入っている。仮名で登場する人物が多いが誰が誰かはほぼ明らか。西村晃演じる円谷英二が実名で登場するのはリスペクト故か。三上博史演じる主人公と、南果歩演じるスクリプターの恋が背景になっている。メインは実相寺監督作のシーボーズ、スカイドンの製作をめぐる熱意と対立。話はハッピーエンドで終わっており、ウルトラマン制作時の明るい雰囲気を描くものとしては良作だと思う。
　DVDでは付録で15年ほど後の関係者インタビューが入っているが、あくまで本作は実相寺のフィクションであり、当時の現場の回顧ではないと強調されていた。