ストーリーの面白さ、演出やショットの面白さ、演技の面白さが詰まった映画。
当時よりも現代の方が、きっと素直に理解も深まる先進性というのも感じる。
時代柄、本作が「芸術作品」というよりは「娯楽作品」と>>続きを読む
ずっと体調やらメンタルが優れず、なかなか映画が観られずの状態でなんとか鑑賞。
感受性が尖ってしまうと、余計に良い映画に出会っても神経を逆撫でされてしまう、ということを痛感して、観た後にショックを受けて>>続きを読む
安っぽい「アバンギャルド」という、日本の「アート感覚」の貧しさが全開の映画。
というのが日本の1970年代という時代の空虚さと、欧米からの文化レベルの差を痛感させられる。
やはり、わかりやすい「イン>>続きを読む
嫌いなタイプの映画だなぁ。
「若さ」と「才気」は良い点なんだろうけど、単に「未熟」に尽きる才気の部類。
主人公のふたり。ナミ(オ・ウリ)とソヌ(パン・ヒョリン)のシフターフッドは、正直見飽きた展開。>>続きを読む
ちゃんと現代でも、その意義やメッセージを普遍として伝えられる作品が、過去の歴史の中にあって、本作をはじめとする往年の日本映画の中にも膨大に残っている。
本作もシンプルにタイトルとして「侍」と記され、>>続きを読む
地味過ぎず派手過ぎず映画の時間を堪能できる佳作という風情で素晴らしい。でもやっぱり地味かもしれない。
ダニー・ライオンの写真集をベースにして、まさに「フォトブック」的な風合いを再現したような「映画」>>続きを読む
前作があまりにも傑作だったにも関わらず、その良さがまるで本作には残っていないことに驚く。
前作の「感動」は作品のクオリティと必ずしもイコールではなく、脚本自体に映画として雑な部分や、下手に感じる部分は>>続きを読む
いわゆる「映画好き界隈」と常に距離があって再三ここで書きまくっていることではあるのだが、かつての「アリ・アスター」への熱狂にも「?」があって、ほぼほぼ期待がなかったのだが、本作は監督のクリストファー・>>続きを読む
端的に言えば非常に良いところが多いのだけど、最終的には大事なところに踏み込めなかったという無念な気持ちになる作品。
まず、2016年当初の本作の主演にアーノルド・シュワルツェネッガーの起用というのが>>続きを読む
まぁ、面白かったという感じ。
誤解を招かないように説明すると、大仰ではなく「面白い」という映画が近年どんどん少なくなっている。
いわゆる「面白さ」というものがなかなか定義しづらいもので、作品の完成度と>>続きを読む
1939年の製作などで80年以上前の映画なわけだが、配信用などでリマスターされた画質で観て、とにかく画面の美しさ、迫力に圧倒される。
前半とラストの「現実」パートはモノクロ、舞台となる「オズの国」は>>続きを読む
まさか、あまり関心もないくせにニコラス・ケイジの主演作を立て続けに観るとは、と自分でも驚いている。
最近「A」ならびに「A2」や「わたしの魔境」のレビューにも書いたが、個人的興味が溢れ過ぎて「オウム真>>続きを読む
ニコラス・ケイジのことをそこまで好きではないのだが、いち映画ファン(?)として親しみを込めて「ニコケイ」と省略して呼ぶのは、あまり好きじゃない。
「映画」だけに留まらず、多少マニアックな趣味、偏愛が>>続きを読む
前作はかなりの高評価にしていたはずが、ほとんど忘れてしまっている。
あと、本作を鑑賞するまでに過去のリドリー・スコット作品を2作品鑑賞した。
その結果だと、本作は「?」という感想。
事前情報で今回は>>続きを読む
大傑作。
ストーリーを「物語る」というテクニックだけを見ても秀逸。
事件の発端になる「拳銃」の組み込み方。
テルマ(ジーナ・デイビス)とルイーズ(スーザン・サランドン)の冒頭段階でのキャラクターをほぼ>>続きを読む
あまり期待せずに観たが、予想に反して面白かった。
トム・ベレンジャーもミミ・ロジャースも、なんならロレイン・ブラッコも、主要な登場人物は「地味」だ。
内容も、よくありがちな「刑事アクション」と勝手に思>>続きを読む
冒頭の5分で飽きた。
「オウム真理教」についての書籍を読み漁り、関連動画を観まくりの日々で、わざわざ「映画」という形で知りたいものも観たいものも、無限にある中で、本作は何も映し出してはくれない。
製>>続きを読む
前作以上に「社会」の複雑さ、あるいは人間の「不可思議さ」を炙り出すドキュメンタリー作品になっている。
まず前作に野暮ったさを感じた点がブラッシュアップされている。
主題歌やBGMを排したことで内容も>>続きを読む
体調がすこぶる悪い中、よりにもよって「オウム真理教事件」のことを熱心に調べ始めている。
そのため新作映画の鑑賞であったり旧作品の視聴が疎かになっているのだが、止まらなくなっている。
1978年生まれ>>続きを読む
「クレイグボンド」の2作目。
とりあえず本作では個人的に「007」シリーズを全作観たことになる。
本作はとにかくルックや、ショット、編集などが大きく変わり、よりこれまでの「007」映画としての風合い>>続きを読む
ようやく足かけ6年ばかりを経ての「007」シリーズを制覇しつつある現状。
残るは本作と、次作「慰めの報酬」のみ。
ようやくダニエル・クレイグのボンドに到達。
冒頭はパル・クールアクション。当時の流行>>続きを読む
毎度毎度の展開ではあるのだけれど、今回は驚くべきことに「人間ドラマ」が展開していた。
シリーズの一番面白いところであるオープニングテーマのシーン。
ガービッジの主題歌はあまりインパクトがない印象だが>>続きを読む
それなりにヒットしているようなので、映画を熱心に観る層(自分のような人間)と、一般の観客とはもう埋められない隔たりがあるのだと痛感する。
一作目から、そもそも何のために製作されたのかがわからないシリ>>続きを読む
Wikipediaの記事から。
ロッテントマトにおける批評家の一致した見解として「ホアキン・フェニックス本人のように、だらしない身なりで不可解な『容疑者、ホアキン・フェニックス』は、そのテーマやセレブ>>続きを読む
ようやく大人になって「映画作家」としての高畑勲の凄みを実感してきたような気がする。
今でこそ当たり前になった感のある「日常系」のアニメーションだが、既にというか、唯一無二の世界観を持っている。
「リ>>続きを読む
実質的な深作欣二の「遺作」となる本作。
改めて観返してみると、実に「やりたい放題」な映画なのがよくわかる。
製作当時から「遺言」めいた形で言われていたことだが、深作監督の中に生涯纏わりついていた「戦>>続きを読む
「ジョーカー」の撒き散らす「悪」というか、社会そのものの「悪」の残酷さに対して、人の心を失いそうだったので、本作によって取り戻した、みたいな感がある。
とりあえず、予告編などで流れる情報からは逸脱せ>>続きを読む
本作は「酷評が多い」というニュースをよく見かけた作品。少なくとも自分自身の感性で言えば、前作の方がモヤモヤしていたわけで、それに比べては本作の方が共感もできたし、心にしっかり刺さった。
ざっくり前作>>続きを読む
巷の話題に対していつも乗り遅れる自分にとって、今作もあまり乗れないタイプの作品だった。
とはいえ、嫌いかというと、嫌いにはなれず、時折自分が何に感動してるかはわからないが目を潤ませるようなシーンもたく>>続きを読む
個人的な事情ながら、体調が芳しくなく映画館にも行けず、家でじっくり長編の映画を観るのが少しつらく感じる。
やや睡眠不足もあって、色々困っているので短尺のわかりやすい「映画」として本作を観る。
「仮面>>続きを読む
イタリア映画の伝統、「お家芸」という「ネオリアリズモ」の原点的作品。
邦題はなんとなくカッコイイが、あまり「都市」の物語ではない。
ドイツ軍占領下のローマ。
ナチスによる支配に対して、抵抗するレジス>>続きを読む
疲れているのもあるのだが、変にツボに入ってしまったというか、映画の力に圧倒されて泣きじゃくり、言葉にできないでいる。
映画史上初めての「悲劇と喜劇の融合」とされる映画。とはいえ「史上初」の検証は難し>>続きを読む
PC(ポリティカル・コレクトネス)に対して強く反感を持っているわけではないが、今はバックラッシュを強く呼び起こしてしまっている状況だったり「Woke」という言葉まで前提になりつつあるのもあり、当然だよ>>続きを読む
チャールズ・チャップリンの「初期」作品としての「サイレント映画」。
これまで観てきた作品よりはちょっと退屈に感じる作品ではある。
「労働者の哀感」というものを、人の愚かしさを通して描くというアプロー>>続きを読む
小津安二郎のサイレント期の作品。
これまで観てきたように本来は70分の作品だが、現存するのは11分。
そのため、ほとんど「あらすじ」を観ているような感じ。
Wikipedia情報をそのまま引用すると>>続きを読む
引き続きチャールズ・チャップリンの初期作を観ることができる作品から。
本作も非常に楽しかった。
終始、コントとパントマイム芸に満ち満ちているが、身体表現と音楽、撮影と編集を駆使したダイナミズムで20>>続きを読む