それなりにヒットしているようなので、映画を熱心に観る層(自分のような人間)と、一般の観客とはもう埋められない隔たりがあるのだと痛感する。
一作目から、そもそも何のために製作されたのかがわからないシリ>>続きを読む
Wikipediaの記事から。
ロッテントマトにおける批評家の一致した見解として「ホアキン・フェニックス本人のように、だらしない身なりで不可解な『容疑者、ホアキン・フェニックス』は、そのテーマやセレブ>>続きを読む
ようやく大人になって「映画作家」としての高畑勲の凄みを実感してきたような気がする。
今でこそ当たり前になった感のある「日常系」のアニメーションだが、既にというか、唯一無二の世界観を持っている。
「リ>>続きを読む
実質的な深作欣二の「遺作」となる本作。
改めて観返してみると、実に「やりたい放題」な映画なのがよくわかる。
製作当時から「遺言」めいた形で言われていたことだが、深作監督の中に生涯纏わりついていた「戦>>続きを読む
「ジョーカー」の撒き散らす「悪」というか、社会そのものの「悪」の残酷さに対して、人の心を失いそうだったので、本作によって取り戻した、みたいな感がある。
とりあえず、予告編などで流れる情報からは逸脱せ>>続きを読む
本作は「酷評が多い」というニュースをよく見かけた作品。少なくとも自分自身の感性で言えば、前作の方がモヤモヤしていたわけで、それに比べては本作の方が共感もできたし、心にしっかり刺さった。
ざっくり前作>>続きを読む
巷の話題に対していつも乗り遅れる自分にとって、今作もあまり乗れないタイプの作品だった。
とはいえ、嫌いかというと、嫌いにはなれず、時折自分が何に感動してるかはわからないが目を潤ませるようなシーンもたく>>続きを読む
個人的な事情ながら、体調が芳しくなく映画館にも行けず、家でじっくり長編の映画を観るのが少しつらく感じる。
やや睡眠不足もあって、色々困っているので短尺のわかりやすい「映画」として本作を観る。
「仮面>>続きを読む
イタリア映画の伝統、「お家芸」という「ネオリアリズモ」の原点的作品。
邦題はなんとなくカッコイイが、あまり「都市」の物語ではない。
ドイツ軍占領下のローマ。
ナチスによる支配に対して、抵抗するレジス>>続きを読む
疲れているのもあるのだが、変にツボに入ってしまったというか、映画の力に圧倒されて泣きじゃくり、言葉にできないでいる。
映画史上初めての「悲劇と喜劇の融合」とされる映画。とはいえ「史上初」の検証は難し>>続きを読む
PC(ポリティカル・コレクトネス)に対して強く反感を持っているわけではないが、今はバックラッシュを強く呼び起こしてしまっている状況だったり「Woke」という言葉まで前提になりつつあるのもあり、当然だよ>>続きを読む
チャールズ・チャップリンの「初期」作品としての「サイレント映画」。
これまで観てきた作品よりはちょっと退屈に感じる作品ではある。
「労働者の哀感」というものを、人の愚かしさを通して描くというアプロー>>続きを読む
小津安二郎のサイレント期の作品。
これまで観てきたように本来は70分の作品だが、現存するのは11分。
そのため、ほとんど「あらすじ」を観ているような感じ。
Wikipedia情報をそのまま引用すると>>続きを読む
引き続きチャールズ・チャップリンの初期作を観ることができる作品から。
本作も非常に楽しかった。
終始、コントとパントマイム芸に満ち満ちているが、身体表現と音楽、撮影と編集を駆使したダイナミズムで20>>続きを読む
U-NEXTにある小津安二郎監督作品をとにかく古い順に。
ということで本作は「誘拐コメディ」。
これも本来の上映時間は38分だが、現存しているのは18分。
人攫いの文吉(斎藤達雄)に誘拐された鉄坊(>>続きを読む
ファースト・ナショナル期のチャップリンの作品では「最も印象の薄いもの」とWikipediaにはあったけれど、僕はかなり面白く観た。
自分自身が年齢を経て、というのもあるが現代の日本の「文化の中心」の>>続きを読む
「映画の観方」というのが、なんとなく鈍ってきたと感じるのと、正直少し飽きてきて真剣さがなくなってきたので、基礎教養からの学び直しの意味で、というのと短いという理由で「サイレント」映画を。
映画を「面>>続きを読む
映画を観る時に(為に)原作は基本通らないタイプなのだが、当時既にリアルタイムで読んでいた。
映画化にあたっても、当時、超がつく売れっ子だった三池崇史の全盛期でもあり、とても期待した作品。
だが当時とて>>続きを読む
ジェシー・プレモンスを2日連続で映画館で。
昨夜はまったく眠れず、それでも上映終了間近なので早朝から鑑賞。
恐らく眠りそうという恐怖が的中しうつらうつら目を閉じながら観た。
その為大枠としてのスト>>続きを読む
最初から最後まで面白かった。
アメリカ人ではないので、実際のところの「リアリティ」というのがどこまでかはわからないけれど、それでも伝え聞く「分断」が生む空気感には、なんとなくではあるが現実と近いのでは>>続きを読む
黒沢清の映画、という純度の高さが満ちている映画。
と、同時にこれまであったようで、なかった菅田将暉とのコンビネーションが想像以上に化学変化を生み出している。
吉井を演じる菅田将暉が、風貌として黒沢清>>続きを読む
いわゆる「映画好き」という肩書きにはいつも距離があるので、僕はあんまり本作のような作風の作品が好きではない。
ティム・バートン作品も子供の頃は好きだった気がするが、その存在が大きくなるにつれ、思い出す>>続きを読む
「踊る〜」の流れで、ふと思い立ち他の刑事ドラマ、テレビドラマの映画化された作品の比較としてどう感じるのか、というのと実は以前から気になっていたのでこの機会に鑑賞。
「踊る〜」よりも好意的に評価する気>>続きを読む
シリーズを観直したのは(特に「3」と本作は初見)、作品自体の面白さには関心がなく、なんだか再び始動した新シリーズを観るためでもなく、何故当時はあんなに大ヒットし、何故現在では微妙な評価になってしまった>>続きを読む
熱心なファンではないのだが、ここまでの劇場版2作品は、少なくとも「勢い」で乗り切れるだけのエネルギーがあったと思う。
実際に本作である「3作目」を観ると、これまでの作品が如何にエネルギッシュであったか>>続きを読む
色々凄かった。
正直、概ねの感想は前作とそんなに変わらないのだけど、良いところははっきり主演の青島役、織田裕二の力技によるところが大きいし、要所要所で煌めきを見せるキャストたちの力量だろうと思う。
大>>続きを読む
強盗と死の要素がない「木更津キャッツアイ」みたいな話。
野球による特待生で、大学に進学したジェイク(ブレイク・ジェンナー)を中心にした野球部の面々の、新学期の始まるまでの数日間の出来事、という「区切り>>続きを読む
1990年代末から2000年代初頭の当時の熱狂をリアルタイムで知る世代として、本作は「若気の至り」の極みだ。
テレビドラマも何度も再放送され、映画館で本作も観た。
当時の空気としては、今とは違って本作>>続きを読む
「ぼくのお日さま」は大好きな映画なのだが、その冒頭の風景のショットを観た時点では「なんか絵ハガキみたいな映画だったら嫌だな」と一瞬警戒した。
本作はその時以上に、固定カメラの画面の「絵ハガキ感」には少>>続きを読む
ものすごく馬鹿みたいな話で、登場人物の言っていることが何ひとつ飲み込めないし、感情移入はできないのだけど、面白かった。
映画は、ヒロインであるエレン(ダイアン・レイン)がレイヴン(ウィレム・デフォー>>続きを読む
映画づくりにおける「奇跡の記録」という偶然と、出来事をショットで切り取るという計算とが、見事に合致した時には傑作が生まれる。
本作はそんな偶然と必然が結託したかのような映画。
冒頭の数カット。
風景>>続きを読む
前作の前日譚としてのシリーズ2作目。
ミツル(豊川悦司)に会う前の久(真木蔵人)の物語。
今観るとまさに「失われた30年」の初頭の映画なわけで、取り柄が「人の良さ」だけであとは社会に適応できない久の>>続きを読む
常々書いていることだが、ホラー映画の「怖さ」に鈍感なので、世評にある「怖い」を連呼するような感情は湧いて来ない。
タイトルにある、頭の中で響いているとされる「チャイム」に関しては、本作において「記号」>>続きを読む
1974年のテレビドラマ。萩原健一と水谷豊主演の「傷だらけの天使」の「リメイク」作品。
日本のテレビドラマ史上に残る「傑作」なのだが、つまりは映画産業自体が斜陽期の「映画の(スタッフたちが制作した)よ>>続きを読む
「怪奇」な映画。
予告編などにあるような軽妙な「ラブコメ」は表層的で、実は周到な「スリラー映画」という趣。
冴えない大学講師のゲイリー(グレン・パウエル)が副業で行っている警察の潜入捜査の手伝いで「>>続きを読む
困った。一昨日前に観て、眠かったのもありほとんど覚えていない。
というのは、少しだけ嘘だが、それなりに面白くは観たのに、言葉が見つからない。
それなりに面白いのだが、どこが面白く感じたのかは言葉にで>>続きを読む