教授さんの映画レビュー・感想・評価

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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

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まぁ、面白かったという感じ。
誤解を招かないように説明すると、大仰ではなく「面白い」という映画が近年どんどん少なくなっている。
いわゆる「面白さ」というものがなかなか定義しづらいもので、作品の完成度と
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

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1939年の製作などで80年以上前の映画なわけだが、配信用などでリマスターされた画質で観て、とにかく画面の美しさ、迫力に圧倒される。

前半とラストの「現実」パートはモノクロ、舞台となる「オズの国」は
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フェイス/オフ(1997年製作の映画)

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まさか、あまり関心もないくせにニコラス・ケイジの主演作を立て続けに観るとは、と自分でも驚いている。
最近「A」ならびに「A2」や「わたしの魔境」のレビューにも書いたが、個人的興味が溢れ過ぎて「オウム真
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

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ニコラス・ケイジのことをそこまで好きではないのだが、いち映画ファン(?)として親しみを込めて「ニコケイ」と省略して呼ぶのは、あまり好きじゃない。

「映画」だけに留まらず、多少マニアックな趣味、偏愛が
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

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前作はかなりの高評価にしていたはずが、ほとんど忘れてしまっている。
あと、本作を鑑賞するまでに過去のリドリー・スコット作品を2作品鑑賞した。
その結果だと、本作は「?」という感想。

事前情報で今回は
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

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大傑作。
ストーリーを「物語る」というテクニックだけを見ても秀逸。
事件の発端になる「拳銃」の組み込み方。
テルマ(ジーナ・デイビス)とルイーズ(スーザン・サランドン)の冒頭段階でのキャラクターをほぼ
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誰かに見られてる(1987年製作の映画)

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あまり期待せずに観たが、予想に反して面白かった。
トム・ベレンジャーもミミ・ロジャースも、なんならロレイン・ブラッコも、主要な登場人物は「地味」だ。
内容も、よくありがちな「刑事アクション」と勝手に思
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わたしの魔境(2022年製作の映画)

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冒頭の5分で飽きた。
「オウム真理教」についての書籍を読み漁り、関連動画を観まくりの日々で、わざわざ「映画」という形で知りたいものも観たいものも、無限にある中で、本作は何も映し出してはくれない。

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A2(2001年製作の映画)

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前作以上に「社会」の複雑さ、あるいは人間の「不可思議さ」を炙り出すドキュメンタリー作品になっている。

まず前作に野暮ったさを感じた点がブラッシュアップされている。
主題歌やBGMを排したことで内容も
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「A」(1998年製作の映画)

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体調がすこぶる悪い中、よりにもよって「オウム真理教事件」のことを熱心に調べ始めている。
そのため新作映画の鑑賞であったり旧作品の視聴が疎かになっているのだが、止まらなくなっている。

1978年生まれ
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007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

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「クレイグボンド」の2作目。
とりあえず本作では個人的に「007」シリーズを全作観たことになる。

本作はとにかくルックや、ショット、編集などが大きく変わり、よりこれまでの「007」映画としての風合い
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

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ようやく足かけ6年ばかりを経ての「007」シリーズを制覇しつつある現状。
残るは本作と、次作「慰めの報酬」のみ。
ようやくダニエル・クレイグのボンドに到達。

冒頭はパル・クールアクション。当時の流行
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007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999年製作の映画)

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毎度毎度の展開ではあるのだけれど、今回は驚くべきことに「人間ドラマ」が展開していた。

シリーズの一番面白いところであるオープニングテーマのシーン。
ガービッジの主題歌はあまりインパクトがない印象だが
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ヴェノム:ザ・ラストダンス(2024年製作の映画)

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それなりにヒットしているようなので、映画を熱心に観る層(自分のような人間)と、一般の観客とはもう埋められない隔たりがあるのだと痛感する。

一作目から、そもそも何のために製作されたのかがわからないシリ
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容疑者、ホアキン・フェニックス(2010年製作の映画)

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Wikipediaの記事から。
ロッテントマトにおける批評家の一致した見解として「ホアキン・フェニックス本人のように、だらしない身なりで不可解な『容疑者、ホアキン・フェニックス』は、そのテーマやセレブ
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おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

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ようやく大人になって「映画作家」としての高畑勲の凄みを実感してきたような気がする。
今でこそ当たり前になった感のある「日常系」のアニメーションだが、既にというか、唯一無二の世界観を持っている。

「リ
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バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

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実質的な深作欣二の「遺作」となる本作。
改めて観返してみると、実に「やりたい放題」な映画なのがよくわかる。

製作当時から「遺言」めいた形で言われていたことだが、深作監督の中に生涯纏わりついていた「戦
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花嫁はどこへ?(2024年製作の映画)

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「ジョーカー」の撒き散らす「悪」というか、社会そのものの「悪」の残酷さに対して、人の心を失いそうだったので、本作によって取り戻した、みたいな感がある。

とりあえず、予告編などで流れる情報からは逸脱せ
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

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本作は「酷評が多い」というニュースをよく見かけた作品。少なくとも自分自身の感性で言えば、前作の方がモヤモヤしていたわけで、それに比べては本作の方が共感もできたし、心にしっかり刺さった。

ざっくり前作
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

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巷の話題に対していつも乗り遅れる自分にとって、今作もあまり乗れないタイプの作品だった。
とはいえ、嫌いかというと、嫌いにはなれず、時折自分が何に感動してるかはわからないが目を潤ませるようなシーンもたく
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ゴーゴー 仮面ライダー(1971年製作の映画)

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個人的な事情ながら、体調が芳しくなく映画館にも行けず、家でじっくり長編の映画を観るのが少しつらく感じる。
やや睡眠不足もあって、色々困っているので短尺のわかりやすい「映画」として本作を観る。

「仮面
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無防備都市(1945年製作の映画)

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イタリア映画の伝統、「お家芸」という「ネオリアリズモ」の原点的作品。
邦題はなんとなくカッコイイが、あまり「都市」の物語ではない。

ドイツ軍占領下のローマ。
ナチスによる支配に対して、抵抗するレジス
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キッド(1921年製作の映画)

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疲れているのもあるのだが、変にツボに入ってしまったというか、映画の力に圧倒されて泣きじゃくり、言葉にできないでいる。

映画史上初めての「悲劇と喜劇の融合」とされる映画。とはいえ「史上初」の検証は難し
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魔界転生(1981年製作の映画)

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PC(ポリティカル・コレクトネス)に対して強く反感を持っているわけではないが、今はバックラッシュを強く呼び起こしてしまっている状況だったり「Woke」という言葉まで前提になりつつあるのもあり、当然だよ>>続きを読む

チャップリンの給料日(1922年製作の映画)

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チャールズ・チャップリンの「初期」作品としての「サイレント映画」。
これまで観てきた作品よりはちょっと退屈に感じる作品ではある。

「労働者の哀感」というものを、人の愚かしさを通して描くというアプロー
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大学は出たけれど(1929年製作の映画)

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小津安二郎のサイレント期の作品。
これまで観てきたように本来は70分の作品だが、現存するのは11分。
そのため、ほとんど「あらすじ」を観ているような感じ。

Wikipedia情報をそのまま引用すると
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チャップリンのゴルフ狂時代/のらくら(1921年製作の映画)

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引き続きチャールズ・チャップリンの初期作を観ることができる作品から。

本作も非常に楽しかった。
終始、コントとパントマイム芸に満ち満ちているが、身体表現と音楽、撮影と編集を駆使したダイナミズムで20
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突貫小僧(1929年製作の映画)

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U-NEXTにある小津安二郎監督作品をとにかく古い順に。
ということで本作は「誘拐コメディ」。
これも本来の上映時間は38分だが、現存しているのは18分。

人攫いの文吉(斎藤達雄)に誘拐された鉄坊(
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一日の行楽(1919年製作の映画)

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ファースト・ナショナル期のチャップリンの作品では「最も印象の薄いもの」とWikipediaにはあったけれど、僕はかなり面白く観た。

自分自身が年齢を経て、というのもあるが現代の日本の「文化の中心」の
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和製喧嘩友達(1929年製作の映画)

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「映画の観方」というのが、なんとなく鈍ってきたと感じるのと、正直少し飽きてきて真剣さがなくなってきたので、基礎教養からの学び直しの意味で、というのと短いという理由で「サイレント」映画を。

映画を「面
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殺し屋1(2001年製作の映画)

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映画を観る時に(為に)原作は基本通らないタイプなのだが、当時既にリアルタイムで読んでいた。
映画化にあたっても、当時、超がつく売れっ子だった三池崇史の全盛期でもあり、とても期待した作品。
だが当時とて
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憐れみの3章(2024年製作の映画)

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ジェシー・プレモンスを2日連続で映画館で。

昨夜はまったく眠れず、それでも上映終了間近なので早朝から鑑賞。
恐らく眠りそうという恐怖が的中しうつらうつら目を閉じながら観た。

その為大枠としてのスト
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

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最初から最後まで面白かった。
アメリカ人ではないので、実際のところの「リアリティ」というのがどこまでかはわからないけれど、それでも伝え聞く「分断」が生む空気感には、なんとなくではあるが現実と近いのでは
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

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黒沢清の映画、という純度の高さが満ちている映画。
と、同時にこれまであったようで、なかった菅田将暉とのコンビネーションが想像以上に化学変化を生み出している。

吉井を演じる菅田将暉が、風貌として黒沢清
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ビートルジュース ビートルジュース(2024年製作の映画)

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いわゆる「映画好き」という肩書きにはいつも距離があるので、僕はあんまり本作のような作風の作品が好きではない。
ティム・バートン作品も子供の頃は好きだった気がするが、その存在が大きくなるにつれ、思い出す
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科捜研の女 -劇場版-(2021年製作の映画)

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「踊る〜」の流れで、ふと思い立ち他の刑事ドラマ、テレビドラマの映画化された作品の比較としてどう感じるのか、というのと実は以前から気になっていたのでこの機会に鑑賞。

「踊る〜」よりも好意的に評価する気
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