１話のメインが村雨辰剛と玉置玲央というやや地味なキャスティングだがNHKだからこそ作れるドラマ構成。
村雨辰剛さんのやや演技力が気になったけど、オランダのハーフの役なのでしょうがない。
脚本が上手く、とにかく話が面白い。
今作は、前作の男女の情愛とは異なり、志半ばに断ち切られる者たちのお話。
実際の歴史と偉人たちと男女逆にしたフィクションとのバランスが面白かった。
異人だと嫌われ驚かれる青沼と黒木のちゃんと認め合っている主従関係が素敵だった。
人痘接種。
人のため、世のためと奮闘してきた人たちに、ようやく光が見えたと思いきや、志半ばで運命とそれぞれの邪魔の策略で断ち切られる。
女たちのドロドロとした思惑が怖すぎる。
一橋治済が人の死を何とも思っていない、ただの遊びとしか思っておらず、めちゃくちゃ恐ろしかった。
仲間由紀恵のヒールっぷりが最高だった。
徳川家斉からまた男女逆転。
男の上様が誕生し、美女を囲む大奥と様変わりする。
そして、生き残り意思を繋ぐ者、支配から抗う者。
前半以降もカステラが度々出てきて、毒が入ってるんじゃないかと心配になる。
実際に入って暗殺未遂もあるけど。
家定と阿部正弘の絆に感動。
そして、まさかの福士蒼汰二役。
家茂と和宮の絆。
親からの愛も受けず、身代わりとして上様に嫁いで来た中で唯一家茂から愛された。
最期の様子を聞く和宮の姿がたまらなかった。
岸井ゆきのがやっぱり上手くて素晴らしい。
涙が止まらなかった。
今作も数話で時代が変わるのでテンポよく、とにかく演技派役者が揃っていて、見応えのある大奥で、面白かった。
