イッキ見した。監督がヨン・サンホだから期待しかなかったし、実際、極限状態の中の美談と醜いエゴのぶつかり合いの配合とサンペンスフルな展開のガチッと噛み合っていてハラハラ・ドキドキして次が見てしまいあっという間にだった。
現代韓国を舞台だから登場人物も寄生獣達もオリジナルとは違う。主人公が女性で寄生獣のハイジとは脳と意識をシェアし合う二重人格状態なのは少し残念だったね。ミギーとの掛け合いや反目しながら協力し危機を脱する原作の展開が好きだったから。
でも、不満はそれぐらい原作の世界観とエッセンスをうまくアレンジして寄生獣としてしっかり成立していたから。
旦那を寄生獣にされてしまった寄生獣ハンターの女性刑事はとても魅力的だった。岩明均さんでは絶対に描けない多面的でリアル女性キャラは現代の寄生獣としてのシンボルのようだった。
それと寄生獣のスプラッターと韓国の血みどろで臓物まみれのバイオレンス描写の相性はサイコーだった。
もうね、こういうテーマも描写もハードな作品は全部韓国に発注すればいいんだよ。権威主義と忖度至上で性加害だけが過激な映画最貧国の我が国では作れないからな。