薄

イルマ・ヴェップの薄のレビュー・感想・評価

イルマ・ヴェップ(2022年製作のドラマ)
2.8
現実と虚構(ドラマ)の境目がなくなっていき……というあらすしを見て「パプリカ」みたいな話かと思ったら、そこまで現実と虚構が入り乱れる展開ではなく。基本的には映画撮影の裏側とドタバタが話の中心。

その中でミラ(映画の主人公)とイルマ・ヴェップ(作中劇に出てくるキャラクター)、ルネ(映画内の監督)とアサイヤス(実際の監督)との境界線が曖昧になることで現実・映画内の現実・作中劇の3層が入り乱れていって……という展開。結局アサイヤス監督の内省と映画についての話になっていくが、そこまで面白くはなかったかなあ。

映画版も「レ・ヴァンピール」も未見なので、見てたらもっと面白いのかも(マギー・チャンとの関係は知っていた)。いずれにしても、全8話で描くほど話のボリュームはなく。かさ増ししてる印象は拭えない。
薄