いやー、凄いドラマだった。
下手なホラーより怖く戦争映画より悲惨な第1話がとにかく衝撃的。映像の緊迫感も凄いが、状況が分からないまま確実な死に向かっていく職員や消防士、市民を見させられるのが辛い。被爆＆原発事故の知識が(他国より)豊富な日本人にはより怖いのかも。いずれにしても知らない(知らされていない)ことの恐ろしさを感じる。
2話以降は事故対応と原因究明パートで冷静に見られるように(KGB副議長の最後の脅しは違った意味で怖かったけど)。家畜・ペットの処理などあまり描かれないような部分も丁寧に描かれていたこと、非当事者国が作ることで事故を人災として批判的・客観的に描けていたのは良かった。
犠牲は付きものという一言であっさり国民を死地に送るソ連は恐ろしいが、国民の命を簡単に捨てさせるソ連だからこそ最悪の事態を回避できた面もあり。西側諸国でこのレベルの事故が起きたらどうなってしまうんだろうか……。
