蔵なもし

いちげきの蔵なもしのレビュー・感想・評価

いちげき(2023年製作のドラマ)
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クドカンの時代劇ということで慌てて録画。観てみたら、なんだこれ⁉︎オモロッ!

時は幕末!講談師・神田伯山の巧妙な語り口で進む「一撃必殺隊」のお話。

幕末というよりも明治前夜とも言える頃、薩摩が扇動するテロ部隊「御用盗」。それに対する幕府の打開策が、百姓により結成された「一撃必殺隊」。
力自慢の百姓を集めて「武士にしてやる」とほのめかし、事実は捨て駒同然の当て馬として薩摩藩士たちを切るというもの。
一朝一夕の剣技を頼みに武士との斬り合いに臨む七人の百姓たちの命運は……!

元々、戦国、幕末は好きで、時代背景を知っているものですから、この登場人物たちが浮かばれないというのは明らかで、それでも刀を取る百姓たちはたまらなかったですね。
少し漫画っぽくはありますが、緩急ついていて、特に乱戦のシーンは映像があるにも関わらず、講談師の伯山が煽る煽る!人によってはうるさく感じるかもしれませんが、時代劇というのも相まって、僕は興奮しっぱなしでした。

こういった形態なのでドラマスペシャルなのでしょうけど、これはもっと広く知ってもらいたい作品でした。