この作品づくりに関わった方々に、賛辞を送りたい。この3.11が風化しつつある、このタイミングに、ドラマ、しかもNetflixというプラットフォームで日本のみならず世界へ届ける意義は計り知れない。それくらいの重みを持つ作品。
私は、あまりに、知らなかった。そう痛感させる内容。自身の不勉強を恥じつつ、これを伝えてくれた方々に感謝しかしない。
リアルタイムに報道を観ていた世代にも関わらず、あまりに知らない。あの、福島原発で何が起こり、そこで恐怖の中でプロフェッショナルとしての責務を全うしようとされた方々。それを、役所広司さんを筆頭に素晴らしい演技で、ドラマに仕立てた。最後の7話は、号泣だった。実話ベースなだけに、心底感じ入った。
当時、様々に批判的報道が多かった。日本が崩壊する瀬戸際で、誰も経験したことがない事態で、各々の立場でベストを尽くそうとしていた。批評は簡単だ。責任と実行を担う人々にリスペクトを送りたい。そう思わせる力を持った作品、世界中の人々に観てもらいたい、心からそう願う。
