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沈黙の艦隊 シーズン 1 ~東京湾大海戦~のhiroyokoのレビュー・感想・評価

4.2
素晴らしい。あの原作をここまで、映像化出来たコトに脱帽。原作が持つ、潜水艦特有の戦闘シーケンスを、恐ろしくハイレベルで再現。リアルな潜水艦を海自協力で利用しただけあり、質感が圧倒的。CGも安っぽさゼロ。Amazon資本、凄い。海江田のキャラクターは、ヒト離れしていて、演じるのは相当難しい役。大沢さんは、あのアルカイックスマイルが当に海江田。超然とした操艦シーンでも、抑制しながらも緊張感が伝わる。深町との対話シーンは、人間海江田を演じ分けているのが上手い。後半の政治劇も、役者が皆良い。見応え十分。このストーリー、当時は冷戦構造下だったが、現代は更に国家主義がより鮮明になり、アメリカも世界の警察から降り、Gゼロの世界で、更に重い意味を持つ。リスクが世界へ分散し、核によるミリタリーバランスがより深刻になった。その中で、誰にも捕捉不可能で、射程内に自由に動ける核保有原潜国家やまとは、様々な根本的な問いを世界に突きつける。面白い。絶対シーズン2が観たい!
唯一、気になったのは、ベネット大統領役。もっと、重厚さと傲慢さがでる役者が欲しい〜。
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