このレビューはネタバレを含みます
#388 自宅にて
日本が分断されることなく、今こうして関東で暮らせているのは奇跡的なことなんだと、心の底から思った。
東日本大震災発生当時は中学生で、もちろん原発事故についての報道は日々ニュースで目にしていた。
ただ、建屋が爆発したり、自衛隊がヘリで水を撒いていたり、断片的なシーンが脳裏に残るだけで、危機感は特に抱いてなかった。なんとかなるのだろうとぼんやり思っていた。
そして、大事に至ることなく解決されたと思っていた。
しかし、実際には危機の連続で、その一つでも現実に起きていたら、東日本の大部分は住めない土地になっていた。その実感がはじめて湧いた。
絶え間なく問題が起き、見ているだけでも放り出したくなる状況の中、ここまで被害を抑えられたことに、感謝すると同時に感動した。
原子炉の仕組みや構造が分かっていないと、事の重大さが理解できないため、ドラマを観ながら軽く知識はつけた方がいい。