清越坊の女たち～当家主母～の16の情報・感想・評価

＃１６ 醜聞 この物語の結末がどこに流れ着こうともとても好きな物語になりそうな予感がしてる。 “シスターフッド”の物語と銘打たれているように、女性同士の立場を超えた連帯を好んで見ているのかもしれないけれど、それだけじゃない気がしてる。 特にこの回で奥様を庇う為に衣を片手に丁栄に反論する女たちの共戦を見ていてすごく心を動かされた。 ちょうど今、小川公代さんの『ケアする惑星』を読んでいて彼女のケアの視点からの文学評はとても目を開かせるものがあり、是非私もこの視点から物語を読み解けるようになりたいと思うが、まだケアの倫理についてよく知らない…でも、このドラマはそういった女性が担ってきた多くの部分を肯定的に捉え、それによって連帯することができ、女性が受ける多くの困難を乗り越えていけると描きたいのではないかと感じている。 中国ドラマはゆったり進む、その流れに身を任せながら考えを深かめていきたい。奥様のその後を見届ける頃には私もこの物語から何かひとつでもつかめるものがあると良いな。