Aya

最悪の悪のAyaのレビュー・感想・評価

最悪の悪(2023年製作のドラマ)
4.3
いやーすごかった!
いろんな意味で衝撃でした。

麻薬捜査のためヤクザ組織の江南連合に潜入することになったジュンモ(チャンウク)と、江南連合のボス、ギチョル(ウィハジュン)が主役の韓国ノワール作品。

最初はジュンモがギチョルの信頼を得るためにギリギリまでやる感じが見どころかと思っていたら、そこへジュンモの妻ウィジョン(イムセミ)がジュンモをフォローするため捜査に加わり、中国麻薬工場の流通担当へリョン(BIBI)も登場し、さらにややこしくなっていく。

この4人が絡まり合う関係も、ジュンモがいつ警察だとバレるか?も、どっちも緊張しっぱなし。ずっと手に汗握ってて、ドキドキの展開に心臓がついていかず、途中で何度か画面を閉じたりしました😅

潜入捜査って聞くと、ミイラ取りがミイラに…ってあるあるだけど、チャンウクがね、警察官であるというブレーキと、相手に信頼してもらうためにはこのくらいやらなきゃってアクセルの間で葛藤してる様子を演じるのがすごくうまくて!いやー『コンビニのセッピョル』を見た時にゃー「ヘラヘラしてんじゃないよ!」と思ったもんですが、今回のジュンモ役、本当に痺れました。

ウィハジュンが演じたギチョルと、BIBIが演じたへリョンも良い役どころでした。実際は2人とも犯罪組織にいる悪者なんだけど…相手を信頼するあまりとった行動がなんとも切なかった。見てるうちに、これは潜入捜査という名目で騙してる警察の方が悪いんじゃないか?と思えてくるくらいで、最後のギチョルのセリフも刺さりました。

信頼と裏切り。愛と友情。正義と悪。そんなテーマがごっちゃになってて、もう何が何だか。誰が良くて誰が悪いのか。頭の中を整理するのに忙しかった。

タイトルの『最悪の悪』。誰が最悪?ってずっと念頭におきながら見てたけど、ここはもうファンミングに決定でしょう!いろんなドラマで見かけるユンギョンホの演技がうますぎて、本当に憎たらしかったなー😂
Aya

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