てとう

最悪の悪のてとうのレビュー・感想・評価

最悪の悪(2023年製作のドラマ)
4.3
本格的なノアール作品で、血がブシュブシュ出てくるの苦手な私は1話の途中で少し放置しちゃったけど、1話を乗り越えたらなんとかなった(笑)
警察一家の婿として階級が低く劣等感を抱えているチチャンウクが昇進のために麻薬潜入捜査に乗り込むんだけど、親分にどう取り入るか、犯罪組織の中でも昇進しなくちゃ麻薬捜査の実態がつかめない手に汗握る展開で面白かった。チチャンウク演じるスンホ、最初は無鉄砲さをあえて見せるんだけど、どんどん顔つきが変わってきてボスと対等になるまて上り詰めてく。ボスの人間らしさ、自分が薬物中毒者の息子であること(ここでも劣等感)、妻とボスの幼い頃の関係性、警察組織の冷徹さ、すべてがうまく絡まって善と悪を綺麗に線引き出来ないような面白さがある。
日本語聞き取りにくいのが難点。最後逃がしたことで更正な道を残したと思ったのになぁ、急所を外してなかったんかな。チチャンウク作品久しぶりだけど良いっすね。ラブコメじゃなくても充分魅力的。タバコ吸いながら口を開けばクソ野郎ばっかり言ってるチチャンウク貴重でした。
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