このレビューはネタバレを含みます
もともとWOWOWのドラマに期待値が高く、シーズン1と2の出来が良かったので3もたいへん楽しみにしていたのですが……。
脚本家の日本語が間違いだらけでお話が頭に入ってきません。
・人間(じんかん)到るところ青山有り
・代議士
・こそく
・弱冠
あの人物がすんなり善人で終わるはずない、と思わせる時点でミスキャストでは。とつぜん目付きが悪くなったアップを見せられても「あー、やっぱりね」。
「あの人物とあの人物が実は親子でした!」も、そうでないドラマのほうが珍しいくらい。
いちど口にしたことは守る、言動に重みのある人物がシーズン2で「二度と会うことはありません」。男らしく言い切ったのに2でも3でも顔を出して「ときどき使ってください」。それじゃせっかく魅力的だったキャラが色褪せます。
何よりこの主人公にフィクサーや政治屋たちが揃いも揃って振り回され続けるのはリアリティーがありません。
国政と都政は違うといっても総理の富田靖子さんがまったく登場しないとは。騙し討ちにしたままで終わらせず、無派閥の後ろ盾なしに頑張る女性を大事にしてあげて欲しかった。
シーズン2から気になっていましたが、正義感あふれる好青年の渡辺が「地獄を見る」。それを渡辺自身が落ち着いた声でナレーションしては緊迫感が出ませんね。
男女関係に例えればシーズン1は胸のときめく婚約時代。
シーズン2はバラ色の新婚時代。
そしてシーズン3で一気に倦怠期。
あくまで個人的感想です。口が悪くてごめんなさい……。