村上パルキ

FARGO/ファーゴ 始まりの殺人の村上パルキのレビュー・感想・評価

FARGO/ファーゴ 始まりの殺人(2016年製作のドラマ)
3.9
実は第2話で、どうにもに見進めることができなくなってしまい…マフィア抗争のとっつきにくさと、展開が冗長に思えて…途中で他ドラマをツマんだり…なかなか第2話を終わらせられず。見るの辞めようかなぁと一時辞めかけた…

しかし、何とか見進めて…すると第3話、第4話と徐々に面白くなって行って…話を追うごとに緊張感高まる展開へ…それまで独立していたギャング抗争、ルー家族、ペギー夫婦の話が適度に絡まり出して…面白くて尻上がりにハマっていった。

個人的なクライマックスは第8話。予想通りのようで、はたまた予想を裏切るようで…銃撃戦が鬼気迫る…

注目はペギーとエドの夫婦。美容師と肉屋。どこにでもいる普通の若い夫婦。ペギーは個人的には意外とマトモな人に見えた(少なくてもシーズン1のレスターよりもマトモ)まぁマトモと言っても、取り乱したり、当たり散らしたり、暴れたりと、振る舞いは決して褒められたものではない。しかし、そこまで振り切れている訳ではなく意外と普通。最後もわりと落ち着いていたし。ちょっと情緒不安定な妻って感じかな。

そしてマフィアの抗争。マフィアについて背景知識もなく。歴史や仕組みもよくわかってない。だから、とっつきにくさはあった。結局両者とも死ぬのに何で戦うの?とか。ゲアハルト家のトップのおばちゃんは何と戦ってるの?とか。ロン毛のお兄ちゃんメッチャ殺しまくるよねとか、思ってた。

しかし見進めるうちに、対立する両者の関係性が分かるようになってきて。はまっていった。

ビル外窓の清掃員風に掃除してると見せかけて、実は殺し屋で銃乱射するシーンは衝撃だった。

後は、がん患者のルーの奥さん。その後を描いているシーズン1で、どうなったかは知っていたけれど…幸せそうな生き様を見れてよかった。

そして、音楽、映像、ウィットに富んだ台詞はかっこいい!相変わらず!

特に音楽が渋くて効いてる。サントラあるか探したい。
村上パルキ

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