『レギオン』といい、本ドラマ・ドラマ版『ファーゴ』といい、クリエイターであるノア・ホーリーのお仕事のレベルの高さは徹底的に信頼ができます。
シーズン3は、よりシーズン1に構造を近づけたコーエン兄弟作品でいうと『ファーゴ』というよりヨブ記を基にした『シリアスマン』に近い聖書コメディ・スリラーで、「カインとアベル」ギャグを一人で体現する一人二役のユアン・マクレガーがお話の軸になります。
愚かな主人公と、視聴者の視点と重なる賢い警官、そして主人公を惑わす悪魔的な人物、二人の仕事人というドラマ版『ファーゴ』お決まりの人物配置もシーズン3にきて板に付いてきた印象です。
ちょっと悪趣味すぎるのは「聖杯」の件で、大笑いしながら引きました。
悪魔のサイコパス描写として一度、食べた物を後で全部吐くというのが斬新で良いです。