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風間公親-教場0-のdarumaのレビュー・感想・評価

風間公親-教場0-(2023年製作のドラマ)
4.0
直近6話まで。これは…!完全にターゲットをキムタクファン層に絞ってますね!(年齢的に)。一言でいうと「女性かつ母親」みたいな。私はまさにど真ん中なのでかなり刺さりましたが、それ以外の方にはどう映っているのか気になる。

作りも巧い。
基本的に2話1セットでメインの新人刑事が変わります。
1話を観た時にはどうなるかと思いましたが(このオチでいいのか!?)、ちゃんと2話まで観ると意味が分かるように、しかも感動できるようになっている。3-4話も。
むしろ、45分×2=90分ドラマだと思って観たほうがいいくらい。
少なくとも、新人刑事が同じ間は毎週の続きが気になる!みたいな。(それがうまいと思った。作りがわかると、とりあえず2回に1回は気になる訳で…笑)
私はほぼ連続で観たのでなるほど~!と思いましたが、1話で脱落してしまった人も居るのでは…

個人的に、宮澤エマさんで俄然引き込まれて、新垣結衣さんの話がグッと来た。
ワーキングマザーは泣くやつだと思う…ていうか、泣いた。
彼女のこういう使い方!!

(余談ですが、WOWOWの「フェンス」直後のタイミングで、狙ってるなぁ!と思った。それを言ったらめるるもだけど…「日曜の夜ぐらいは…」のスタートと被ってた。しかもSpotifyのCMでミセスが流れるし!(←日曜の…主題歌)。CMと言えば1-2話あたりで香取くんと草彅くんも流れてたような?これも狙ってる!あと北村くんは東リベ)

なんていうか、押し付けじゃない感じがとても良い。
たまに、いかにも「女性の権利謳ってますよ~」とか、「お母さんは大変なんですよ!」みたいなのを主張してくる作品がありますが、個人的にああいうのが好きじゃない、っていうか苦手。
そうじゃなくて、ギリギリのところを踏ん張ってる、その感じがじわじわと伝わる…そういう感じの演出というか表現が好き。

あと、たまたまかもですが、今まではすべて、犯人側の視点に立ってますよね…?(犯人キャラが有名ゲスト俳優。一部そうではない有名人も居ますが)
基本的に被害者に何らかの非がある。
別にそれを責めたいとは思いませんが(殺されてる訳だから)、犯人の動機に共感できる、自動的にできてしまう。その作りが上手い。
まあ、あざといと言えばそうなのかもしれませんが、単純な勧善懲悪ではない、むしろ弱者のほうが罪を犯してしまう、というのが、何となく、実際の世の中の構図と合っている気がして、引き込まれる要因なのかなと思います。

加えて、ちゃんと全体を通す話もあり。
スペシャルは観ていましたが(結構よかったので今回も観ようと思った)、あまり記憶ははっきりしておらず…でも、濱田岳さんが出てきて、ああそうだった!と思いました。

堀田真由ちゃんは以前出てましたっけ…?
今回のキーマンなんでしょうか?

やたら鎌倉殿のキャストが出てくるのも気になります!(笑)
(私は宮澤エマさんで気づきましたが、新垣結衣さんも堀田真由さんもそうですよね…?まあ大河は年間作品なので被るのは不思議ではないですが)

あと、野間口さんの使い方!!(笑。これは美味しいのか美味しくないのか…?)
筒井道隆さんは往年の月9感ですね!
本作は「フジテレビ開局65周年特別企画」らしいので、そのあたりもぴったり。坂口憲二さんも!(月9ではないかもですが、フジにたくさん出てた印象)

佐々木蔵之介さんは「ミステリと言う勿れ」を連想しました。あと、野間口さんだったかな?の家も…でも外から見ると「親愛なる僕へ殺意をこめて」に出てきた別荘(?)かと思った。。

君塚良一脚本(踊る大捜査線)で、中江功監督(Dr.コトー診療所)ということは知っていて、確かにそんな感じ…ここはプロデューサーさんの手腕が結構あるんじゃないかな!?と思って確認したら、渡辺恒也さんと宋ハナさんという方でした。

渡辺さんは、医龍に関わられているので坂口憲二さんなのかなというのと、「編成企画」(ってwikiにはありましたが何をする仕事なんでしょう…?)で「ストロベリーナイト・サーガ」と「ゴシップ」に関わられていたので、ああだから好きなのかも!と思った(両方とも好きな作品)。

宋さんは、昨年のガリレオの特番ドラマ(禁断の魔術)が結構よかったのと(実は映画よりも好きかもと思った)、観れてないのですが「パニックコマーシャル」…これちょっと前にどこかでも名前を見た。脚本が中村允俊さん!現在放送中の「ホスト相続しちゃいました」(このドラマ私結構推してます!)の方のデビュー作なんですが、主演が赤楚衛二くんだったみたいなんですよね。なるほど…。ちなみにこの「パニックコマーシャル」はフジテレビヤングシナリオ大賞です(またか!)

余談ですが、君塚良一さんはさんまさんの『心はロンリー気持ちは「…」』シリーズを書かれた方なんですね!
今、wikiを見て知りました…驚き!!
だからさんまさんだったのか!?(てっきりキムタクだからかと思ってましたが…勿論それもあると思いますが)
私、大好きだったんですよね!
だから小ネタっぽいのも多いのか…

余談だらけになりましたが、普通にミステリーとしても楽しめるし(ただこれは事前に完全種明かし系なので自分が謎を解く訳じゃない感じではある。でも「そうだったのか!」という驚きはちょこちょこある)、どちらかというとヒューマン要素が強めかなと思います。動機重視の。
あと、結構時事ネタというか、新しい知識も入ります。私は待機遺体という言葉を初めて知りました。
最後は最初の教場に繋がるのかな…?新人刑事は染谷将太さんを楽しみにしています!あとゲストが何気に濃いので、そちらも楽しみ。

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(10話、あまりによかったので追記。ネタバレあります)
めっちゃ泣いた…!認知症ネタはただでさえ胸が痛い上に、奥さんの感謝はもしかして、今までの感謝プラス、殺してくれてありがとうなのでは…そう思ったら泣けて泣けて。しかもその後の中込との対比が、今はもう居ない人と、存在してるのに居ない人、からの…!認識してくれてよかった。

竹下景子さんの時点でこれは…!と思いましたが、まさにこの回は当たり。いつもネタバレした状態で始まるけど、意表を突かれた。さすが染谷将太さんを持って来てるだけある…ストーリーが良い上に彼の回想シーンはほんと見応えがありました。何故このエピソードが染谷さんなのかよくわかった。

余談)岡田義徳さんは結構美味しい所にキャスティングされるイメージの役者さん(実際にお仕事選ばれてるのかも?)。内容は全然違うけど筒井道隆さんの回と少し印象が被った。以前めるるが出てきて日ぐらと並行!と思ったけど大西礼芳さんもペントレ!余貴美子さんはサンクチュアリ聖域?圧巻!(そちらに染谷さんが出られてるんですね)
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