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Re:リベンジ-欲望の果てに-のdarumaのレビュー・感想・評価

Re:リベンジ-欲望の果てに-(2024年製作のドラマ)
3.9
今年のヤングシナリオ大賞の「高額当選しちゃいました」がかなりよかったので、同じプロデューサーである足立遼太朗さんに惹かれて、直近7話まで。フィルマ見てビックリ!めちゃめちゃ評価低いですが私は嫌いじゃないです。1話こそ微妙ですが2話冒頭から引き込まれ一気見。

序盤は余貴美子さんと笹野高史さんが(笹野さんは今でもだが)あまりにも!あまりにも極端すぎる演出にドン引きでしたが(どこ目指してるの…?と。コメディではないよね??と)、2話冒頭でいきなり場所が飛んで「え!?(俄然興味が湧いた)」でもこれよくよく1話冒頭を観ると繋がってた…!

上記に代表するように、意外と演出が結構いいと思う。今日(7話)も緊迫シーンを全部台詞無しで飛ばして(音なし(BGMはあった)で映像だけで結構話を進めていた)、いきなりリアルのスピードに戻してバっと台詞を被せてくる感じとか、これは予告でも同じ作りなんですが(全く台詞が無く映像だけで見せる手法)、やりたい事?サスペンス系のストーリーにマッチしてると思う。

2話、3話くらいまでは、これ月9と入れ替えたほうがよかったんじゃ…?なんていうか、木10にしてはチープというか(視聴者の目が肥えてる=熟年が観てそうな枠には合わない感じの雑さ)、かなり若者向け?(=細かい事は気にせずストーリーをポンポンと展開させていく)と思ったのですが(このドラマ、企画がプロデューサーの藤野良太さんで以前月9を担当されていたのもあり(今は会社を立ち上げられてフジテレビの所属ではないですが…その会社がこのドラマを制作してる)。あと、錦戸くんは私トレースのイメージが強いので。あれも月9だった)、途中で「これ、モンテクリスト伯みたいなのがやりたいのかな…?」と気づいた。そうならば木10で合ってる。

あと、主演が赤楚衛二くんだからかもしれませんが、日テレで坂口健太郎くん(赤楚くんと同じ事務所)がやっていた「CODE-願いの代償-」みたいなドラマを作りたかったのかな?と思った(私は結構あれが好きだったので、本作もわりと違和感がない。あと、だから若者向けと思ったのもある。日テレの日10は若者向け代名詞の枠ですよね)。子どもが中盤出てくるところとか似てる…。彼らはWOWOWで「ヒル」というドラマをやっているのですが(シーズン1が赤楚くん、2が坂口くんが主演)、なんていうか、あの作品のイメージに非常に似ている。スピードで押していく感じ。(繰り返しますが私は嫌いじゃない、むしろ好き)

(ドラマ自体のことはほとんど書いておらずですみません。。)

演者さんは、ちょいちょい出てくる脇キャストがツボ!
まず、古舘寛治さん(小笠原先生、小児科の偉い人)で「おっ!」と思い、6話で橋本淳さん(若林先生、手術の助手やってた人)が出てきて歓喜!(加藤拓也信者の私としては)。さらに内田慈さん(岡田先生)まで…!

(このあたりがプロデューサーさんちゃんと見てるところ見てるというか(知識的に。どういう人を持って来るかでそのプロデューサーさんの嗜好とか方向性がわかる)、押さえるところ押さえてると思った。個人的に合うというだけかもですが…)

見上愛ちゃん(木下紗耶役)は映画の番宣だなと思いましたが(このドラマの放送中に主演映画が公開になった)、映画にも出てる青木柚くん(海斗のいとこ役)が出てたのもあって視聴しました。(この二人は組んでる作品が多い。このドラマでは直接的な関係は無かったけど)
あと、ラバーガール大水さんが結構好き。大友先生と繋がってる記者の役です。
個人的には利重剛さんがめっちゃいい感じ!お父さん(光石研さん)の部下?右腕?だった方です。海斗と1:1で話すシーン、喋り方とか、間(ま)の感じがめちゃくちゃいい。

ストーリーは、タイトルがキーになってるのかな?と思う。「Re:リベンジ」リベンジへの返信、ですよね?復讐への復讐…大友先生の母親が命を落としたのは智信のせいという事で話が進んでいますが、大元をたどると、病院の経営方針に問題があって、それは会長のせいだから…みたいな感じになるのかな?

個人的に大友先生は復讐の為にやってるんじゃなくて、純粋に病院を残したいんじゃないかな?(経営の健全化を目指してる感じのプロジェクトが物語っている)裏の裏は表、みたいな…まさにお題目通りの意図で動いているというか。(単純に海斗の発想(=大友先生は復讐の為にやっている、病院を乗っ取ろうとしている)が短絡というか飛ばしすぎとも言うが(巷の感想にある「海斗はバカっぽい」というのはわからなくもないが)、まあ序盤の5ヶ月があれば、彼の考え方も何となくわからなくもない…)

あと、1話で海斗に大学から留年生への学生証更新手続き要請のメールが来てたシーンがあるのですが(実はこれを観返したくて、直近まで観た後に1話冒頭を観て、前述の2話に繋がるシーンに気づいた)、これが密かにキーになってくるんじゃないかと思う…医学部の5年生だったんですよね。つまり海斗(主人公)は既にかなり医学の知識を持っていて、復学して医者になるパターンなんじゃないかな?と…(あくまでも想像だけど。。)

これって多分11話くらいまでの枠だったと思うのですが、今7話で会長がネックって所まで来てるので、あとは海斗が大友先生と組んで共闘する感じなのかな…?(そうすれば父親の意思通りになる)

何気に人物像が多面的なのもいい。ただの熱血ではなく、権力にグラっと揺れそうになってる感じも伝わってきて、人間味あると思う。これは海斗の話だけど、陽月も最初の「どっち側の人?(お金)」から始まって、色々気持ちが揺れる感じとか、大友先生は海斗と逆で権力が欲しいように見せておいて、後半は多分純粋に美咲のことを心配してたのかな…?というような人間味もあり。(放っておけば海斗の失態になるから自分にとっては利益になるだけなのに、担当してたから愛着があるのと、おそらく陽月のことも好きだったから、言わなくてもいい忠告をしている?と思った。でも実際は上に書いたように、大友先生は基本的にいい人だと私は思っている)

最初は録画だけ溜めまくって観るかわからない感じでしたが、観始めたら予想以上に面白く…ここまで来たので最後まで観ます!
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