前クール完走作。
放送開始前に出演者だけ知った時には「三姉妹の話？」って思った。安藤サクラが長女、木南晴夏が次女、夏帆が三女っていう。今考えてもそれはそれで面白そうだけど、でも今作の「人生をやり直す」ってぶっ飛んだ枠組みはさすがの一言。
若い子が年齢以上にしっかりしてることに対して（例えば芦田プロとか）、ここ数年よく言われる「人生何周目」って表現を上手く使ってる上に、それをバカリズムらしく皮肉も込めて解釈している。
そこから生み出される用意周到な脚本に、メイン3人の安定感抜群な名演。フツーの友だちどうしのフツーの会話を見ているかのようなほのぼのもありつつ、前世での幸せな記憶が繰り返されない痛みもチクチクと刺さる。
他キャストも最高すぎ。年商によって着けてる腕時計のランクが変わるという小ネタを仕込まれた松坂桃李（の無駄遣い）。威勢よくブチ切れる姿が世界一可愛いというミラクルを起こす黒木華。様々なパターンで人生の悲哀を一身に背負い続ける染谷将太。一瞬マンネリしかけたところへ多段式ロケットのように現れて後半の爆発力となる水川あさみ。
そして粉雪の加藤。
