KATO

愛と、利とのKATOのレビュー・感想・評価

愛と、利と(2022年製作のドラマ)
3.3
最初はこじらせ系恋愛のリアルさやもだもだ感に、わ、わかるーーーっ! ってなってたけど、途中からみんなの自分を見て!愛して!不完全さを知って!みたいな顕示欲が怖すぎて、あまり乗り切れずに終わった。

ヒロイン2人の考え方や境遇が対比すぎて見てるとちょっとキツいし、卑屈になってしまう気持ちが痛いほど分かってツラい。どんな君でも好きって全然救いの言葉じゃないんだなと思ったし、けっきょくそれを言われても“そんな自分を好き”じゃなければ受け入れられない。そのままの私を好きになってくれる人を私たちは求めてるのに、そんな人が少しでも自分に向き合うことにひるんだ姿を見せれば嫌になってしまう。
人間も恋愛もままならなさすぎてつらい。

私はとにかく金でぶん殴る系の愛し方は嫌らしいなと思ったし、結局恵まれていることを自覚していない人って嫌いだなぁと思った。ないものをねだることは出来るし、完全に満たされた人生を望むと自分は何も持っていないように感じるけれど、まずはあるものに目を向けて、満たされないと叫ばないことが大事。でもそれができる人って本当に一握りよね……。

恋愛はタイミングも大事。好きになってくれる人を信じることも大事。
それにしても、チョン・ガラムに手放しで愛されたい人生だった。結局、みんなないものねだりやな。
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