良くも悪くもドランらしい作品でした
ちょっと期待しすぎたみたい
良くも悪くもドランらしいと書きましたが、ドラン監督の作品の特徴って
・同性愛
・家族愛
・母親への思い
これが共通点だと思う
自身、初期の頃からドラン監督作品全て観てきました
確かに、ドラン監督は人並外れた才能とクリエイターだと思う
しかし、さすがにここまできて、いまだにこのテーマを繰り返させられると観ている側はちょっと飽きるというか、またそれ?みたいな感じで苦笑いしてしまった
母親と車内での大声での大げんかシーンやこれまた家族間での大げんかシーンなど、いつしか、ドランの過去作品で飽きるほど観たよな…みたいな
監督自身は『全身全霊をかけた』と言っていただけあり、力の入りようは観ていて伝わったきてはいた
しかし、ラストやネタバレも従来のドラン作品ファンや初期から観てきた人なら、わりと簡単に早い段階からわかってしまう
結果、今回も従来のドラン作品にミステリー要素を少し取り入れただけで、何も変わっていないように感じた
巷では、ドラン監督引退が惜しまれている
わたしも驚いたし、もったいないと思う
しかし、ここまできたら、言い方が悪くて申し訳ないが、ネタが尽きたのか、はたまた世間がわたしと同じように、同じテーマを繰り返すドラン作品に飽きがきたのか、それはわからない
しかし、今後もこのテーマで作品を繰り返し制作していくのなら、潔く引退した方が良いとも思う
今回、かなり厳しいレビューとなりましたが、他のレビューでは、ドラン崇拝者が多かったので(というわたしも、ドランファンではある、念のため)、他にも少し厳しめの意見もあるよ、ということで記しておきたいと思います