あちぴろ

京城クリーチャーのあちぴろのレビュー・感想・評価

京城クリーチャー(2023年製作のドラマ)
3.5
「梨泰院クラス」のパク・ソジュン、「マイネーム」のハン・ソヒ主演となれば期待値上がるのは必定で。
ネフリだしと楽しみにしてたのだが、蓋を開ければ「反日」感漂う作品で、カタコトの日本語を話す韓国俳優さんばかり。正直観るのしんどくて1話を観たのは比較的早かったのに2話以降全く進まなかった。
フォロワーさんのレビューを観てどうしようか悩んでたものの、監督をしたチョン・ドンユン監督が「絶対に反日ドラマではない」というニュースを観たので、んじゃまぁ観てみる?と。

結果的には面白かったけど、「見方」を変えて観ると意外と見れる。
つまり、「日本人」のキャストじゃないので、「吹き替え」で観てるんだと自分を洗脳してしまえば、「どこぞの架空の日本っぽい国が朝鮮人に対してひどいことをしていた架空の設定、時代のお話」と捉えればどうってことなかった。笑

日本統治時代に起こったことは事実なのかもしれない。
日本だって原爆のことをずっと言い続ける。
かくいう韓国軍もベトナム戦争時代にはベトナム人に対する戦争犯罪は多数あったとされる。
事実もあれば、湾曲された事実もあって、誰が悪いのかは言えるものではない。
戦争自体が悪いんだと思う。
このあたりは、「ミステリと言う勿れ」のドラマの中であった話を引用するけど、戦争って人をたくさん殺して英雄になるっていう狂った背景があるから、戦争時代には人を殺さなくちゃならない。でなきゃ自分が死んでしまう。
戦争は本当にダメなんだよね。どこの国でも人を殺したら罰を受けるのに戦争になるとそれが暗黙の了解の様に問われなくなる。
色んな考え方があるので、立場が変われば色んな意見も出てくるし、被害を受けた側はいつまでも消えない傷であることは誰にも否定は出来ないと思う。
と、イデオロギーな話は置いておいて。

【あらすじ】
石川警務官(キム・ドヒョン)の愛人明子(ジウ:1stレスポンダーズなど)を探すように脅された質屋金鈺(きんぎょく)堂の社長チャン・テサン(パク・ソジュン)。
トドゥクンという失踪者を探す専門家の親子(ハン・ソヒ、チョ・ハンチョル(チャチャチャなど多数))とともに、甕城(おうじょう)病院に潜入し明子と母親を探しに潜り込むが、(架空)の日本軍が病院で人体実験を行い生み出したクリーチャーと遭遇するが…


役者の方々がほんとにすごいなと思う。
特に、加藤中佐を演じたチェ・ヨンジュン(ヴィンチェンツォやブラッドハウンドなど)、一路院長を演じたヒョン・ボンシク(刑事ロク、ナルコの神など)、前田由紀子を演じたスヒョン(クローディア・キム:エイジ・オブ・ウルトロンなど多数)の三人はほんとに日本語ばかりの演技で素晴らしかった。
特に、スヒョンの京都弁。関西人の自分でも違和感のない流暢さに驚く。
ほぼ全員のキャストが日本語を話すんだけど、この三人は日本語しかなかったんじゃないかと思うほど。セリフ大変だったろうな~って。韓国人の方はじじつが「じじちゅ」になりがち。じっけんしちゅ。けんきゅうしちゅ。笑
日本語話すけど、ちゃんと字幕も出たのでほんと助かった。笑
主演のパク・ソジュンの「みんなもう食べた?」が聞けないかと耳をそばだててたのは言うまでもない。←

【キャスト】
❇️パク・ソジュン(テサン)
❇️ハン・ソヒ(ユン・チェオク)
❇️スヒョン(クラウディアキム)(前田由紀子、むちゃくちゃ綺麗。お約束のインスタフォロー笑)
❇️ ウィ・ハジュン(ジュンテク、独立軍リーダー):イカゲームなど。このキャラ必要だった?笑
❇️チェ・ヨンジュン(加藤中佐)
❇️キム・ヘスク(ナウォル夫人):「カンナムスン」、「スタートアップ」など多数
❇️ジウ(明子):「ファーストレスポンダーズ」
❇️パク・ジファン(ガッピョン):「私たちのブルース」など
❇️オク・ジャヨン(ナ・ヨンチュン、月光バー社長):「ビッグマウス」など
❇️ヒョン・ボンシク(一路院長):最近無茶苦茶よく見る。「刑事ロク」、「ドクタースランプ」など
❇️カン・マルグム(ソンシム、チェオクの母、惺沁(せいしん)):「離婚弁護士シン・ソンハン」のラーメン店店主!、「39歳」など
▶️カメオ出演なのかな、洋服店の店主にナム・ミョンリョル(ドクター弁護士、わずか1000ウォンの弁護士など)。

10話で死んだはずのチェオクが目を開けて終わり、現代に舞台を移した様にパク・ソジュンが写って終わる。
シーズン2で現代に移してもまだ日本軍がどうとか言うのかなぁ。
単純にクリーチャーが現代にも現れたっていう話ならいいんだけど。

主演二人の恋愛話とかは自分は要らんのになあって感じたなぁ。


(2023/12/30、2024/1/23~1/26)
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