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この恋は不可抗力のsoopenのレビュー・感想・評価

この恋は不可抗力(2023年製作のドラマ)
3.8
レビュアーの皆様が仰る通り、この作品は、ひたすらロウンの神々しいまでの美貌を拝み、役者としての成長を喜ぶ、ロウンファンの為のものだと思いました。

先祖代々の呪いにより苦しむ、短命家系のチャンシンユ弁護士(ロウン)が出会ったのは、役所勤めの緑地課公務員イホンジュ。2人は350年前から続く、呪いのお陰で、因縁の関係となっていた。森の中の敷地にある祠を取り壊した時、発見された魔術書を、何故かシンユに託されたホンジュ。半信半疑ながらも片恋相手のクォンジェギョン補佐官(ハジュン)に恋愛成就の薬を作り、飲ませようとしたら、間違えてシンユが飲んでしまい、不本意ながら恋に落ちたと主張するシンユ。
コミカルなやり取りが繰り広げられる中、現実ではホンジュは職場内で完全に浮いた存在、補佐官が庇い、それもまた職場女性達の嫉妬の対象となり、シンユには親の決めた結婚相手がいて…
そんな中で、過去の呪いがついに発動する…

つかみはすごくワクワクしながら、現代パートと朝鮮時代パートの謎のシーンから、あれこれと推理するのが楽しかったのですが、途中からアラが沢山見え始めて、あれ?この話の回収はどうなったの?そんなご都合主義なことってある⁈とラストの方はストーリーにがっかりさせられてしまい、16話が長く感じられました。
時代劇のシーンは、何度もシンユの回想で悪夢として登場しますが、何故こんな事態になったのか?謎を引きずり過ぎた結果、そんな理由で殺したの?と納得いかなかったです。
ホンジュの職場の同僚も、ホンジュに対して意味もなく意地悪で、いい男と付き合ってる、と分かると嫉妬し、振られたと分かると、一緒に飲みに行こう、と仲間に引き入れたり、で調子の良い先輩たちには、全く魅力を感じませんでした。途中から仲間意識が芽生えても、最初の頃の態度を謝りもせずだし、直属の上司(ヒョンボンシク)は、課長(イボンリョン)への愛を職場内でも隠すことなく宣伝するとか、とにかくあり得ないシットコムのような笑い。

ラストはあれはなんだったんだろう…と消化不良が残りましたが、ロウンが圧勝していたので、もうストーリーはいっか、という気持ちになりました。
でもこの脚本家さんて、『100日の郎君様』の人なんですよねぇ…
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