ぱーでんねん

プロポーズ大作戦のぱーでんねんのネタバレレビュー・内容・結末

プロポーズ大作戦(2007年製作のドラマ)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

前々から見たいと思っていたので、TVerで。
長澤まさみの恋愛ヒロイン作品見るの初めてかな?

1話
「結婚相手はいちばん好きな人ではなく、
2番目に好きな人を選んだほうがいい」と
したり顔で口にする者がいるそうだが、
つきあってる相手が、人生で2番目に好きかどうかなんて分かる人がいるんだろうか?
人生でいちばん好きな相手は、
失おうとするまさにその瞬間に
この人だったと気づくのである。

このドラマ見てたら、長澤まさみのこと好きになっちゃうな。試合終わりのからかってインタビューするところとか特に。

2話
「けんは何も分かってない」あのシーンに帰っていくんだろうな。

借りてたCDの歌詞カードに図書館の本番号が書いてあって、そこに行ったらプレゼントがあるってオシャレすぎんだろ。
バースからのハッピー「バース」ディなんちゃって。

3話
過去に戻ってちょっと何かを変えたくらいでは運命は変わらない。でも、そういう小さな積み重ねはいずれ大きな影響を与えるかも?
これがこの作品のメッセージ?

4話
「相手が近ければ近いほど、第二ボタンまでの距離って遠くなるんだよ」
「誰よりも楽しんでないと負けてる気がして、バカなことも沢山した」
「だからたまにホームラン打っちゃうんだよな。100本に一本くらい人の心掴んじゃう、でっかいの」

5話
「明日やろうはバカ野郎」
今ではあらゆる所で擦られ尽くしたワードだけど、出どころはここだったんだ。びっくり。
「これ1回目な。俺だけ覚えてないのずるいだろ」

5話激アツ回だな。

6話
「失いたくないものがあるときに思いっきり一歩が踏み出せるかどうか」

7話
「そういうミラクルは本当の告白の時に取っとかなきゃダメでしょ」の時の礼の表情良かったなぁ
きっかけや場所にこだわって最後まで自分の殻を破れなかった健に対して、みんながいる前で想いをぶつけた多田さん。こんなにも切ない現在への戻り方は初。
幹雄の頭の良さ、優しさ、めちゃくちゃかっこいい。

8話
思い通りに行かないならって意地張っちゃう健、哀愁に溢れてたなぁ
「終わるのってホント簡単なんです。歳をとっていけば自然となくなっているものって沢山あるんです。無理してやらなくていいこととか、やる必要のないことって沢山あると思うんですよね。無駄とか面倒の一言で片付けられること、これからいっぱい出てくると思います。でも、記憶とか思い出ってそういうところで生まれるものだと思うんですよね」

「全力で投げ続けて脳裏に浮かんできたのは14年分の礼だった」

これほどまでに失敗して、諦めそうになって、もう忘れるための努力をしようって過去に戻ったのに、気づいたことはやっぱり礼が好き。かっこいいなぁ。

5話に続き、8話も激アツだった。

9話
「失敗しても当たり前、成功したら男前」
多田さんのプロポーズ
「僕と結婚してください。礼と結婚したいという思いは、この先何年たっても変わることのない答えなんだ。もう自分の中では答えが出てるのに、礼に伝えるのを先延ばしにしたくなかった。大学を卒業したばっかりで、
そんなことすぐ考えられないかもしれないけど、もし礼の中でも答えが出せるのであれば、この先の人生ずっと共有していきたい。」
「学生の頃、テストが早く終わってしまった後に、時間が余るってことありませんでした?あの時間が苦手だったんですよね。
自分の答えは、これ以上考えても変わらない。そう思えたんで、もうプロポーズしていいかなって思ったんです。もし、礼の答えも一緒なら、早く二人の時間を始めたいなって。」
「健三は何も分かってないよ」の前の健の心情。帰ってくる言葉は分かっていたはずのに、過去と同じ言葉が思わず口を突いて出た。

10話
エアホッケーのシーン、モンパチのBGMも相まって、青春の瞬間って感じがして尊かった。
「大学を卒業してから五人がそろうことは難しくなっていたけど、どんなに久しぶりに会っても一瞬にして、学生時代に戻れた。でもこうした時間が永遠には続かないと分かっていたから、笑うときも、喜ぶときも、悔しがるときも、心なしか大げさになった」

礼はあの日以来、一度も「ケンゾー」と呼ばなくなった。礼の口から「健」という言葉を聞くたびに二人の距離がどんどん離れていく気がして、たまらなかった。

私はいっつもどっかで自分には無理だなとか思うと、諦めちゃうとこあったけど、健は絶対自分から諦めたりしなかったよね。
ホント往生際が悪いっていうかさ。でもそういうところが好きだったんだよね。」

「お互い知らないことが多くなって来たよね」大学卒業を間近に控えた自分に刺さりまくる言葉だった。

娘は、ずっと昔から手のかからない子でしてね。手がかからない分、かえって心配でね。
どこかで無理をしてるんではないか。どこか誰にも分からないところに、自分だけの悲しみをため込んでいるんではないか。そんなとき、礼がこんなことを言ったんです。
「多田さんは、私の弱さを全て知ったうえで、受け止めてくれる素晴らしい人。」だと。もしかしたら、多田さん、私はあなたに嫉妬していたのかもしれません。
23年間ずっと一緒に暮らしてきたのに、私達にはついぞ見せなかっものを、あなたには素直に見せていたんですからね。

礼「あの日に言ってくれたでしょ?二十歳の誕生日を迎える日。
やってみなければ、そこに答えがあるのかどうかも分からない。
もしそこに答えがなかったとしても、また別の問題を見つければいいって。
あの言葉があったから、今こうして二人で立ってるんだなってしみじみ思う。あんなに泣いたこととか、つらかったことを、今こうして思い出として話せるようになるんだから。

多田さん「僕の知らない礼がいてくれたからこそ、今の礼がいるんだし。そういうことを全部ひっくるめて、礼のことが好きだから。
これまでの別々の過去より、これから二人で過ごす時間を、僕はずっとずっと大切にしていきたいと思う」
結婚前にこんなことを思えるほど人間できてたらなぁ。

小5の健が怪我した礼に言った言葉「僕が責任を取ります。礼を一生面倒見ますから」
あんなに小さな頃に言えた言葉が年を重ねれば重ねるだけ、口に出せなくなって、思いが募れば募るほど、遠くなった。あの時交わした約束は、今ここに消えようとしている」

8話からの畳み掛けが凄い。それまでの背景を見てるからか、健の気持ちになって押し潰されそうになる。