椎良

戦慄の絆の椎良のレビュー・感想・評価

戦慄の絆(2023年製作のドラマ)
3.5
避けられぬ鏡像

〈共に産婦人科医である双子:ビバリーとエリオットは正反対の性格ながら常にベッタリな2人。
それぞれ女性の妊娠出産の在り方を変えようと走り続けてきた彼女たちであったが、ビバリーに恋人ができたことによりその関係は揺らいでしまう。〉

デヴィッド・クローネンバーグによる映画を現代風にドラマ化。レイチェル・ワイズが一人二役で双子を演じた。
出産シーンが生々しく映される点に留意。

普通なら2時間ちょっとでまとまりそうなスリラーに、妊娠に関するトピックを加えてドラマに仕上げた印象(貶してはいない)。 劇中の議論シーンは、そこまで詳しくない自分にとっては少々退屈に感じる。謎が謎のままである部分も大きく、モヤモヤした感じで見終わる人が多いかも。マジであの終わりからどうすんだ。

クローネンバーグ版を見ないと同作からどのような解釈がなされたのか不明なので、これに関してはまたいずれ。
いかにも上流階級な人々の異常性が良かった。
椎良

椎良