このレビューはネタバレを含みます
評判良かったので視聴。
70年代の架空のバンド「デイジージョーンズアンドシックス」の栄枯盛衰を20年後に振り返る、ってお話。
途中までは、バンドあるある話でそんなに良いかしら？と思って見ていたけど、ラストの意外展開やコンサートの映像は素晴らしく、全体、良かった！
主演2人、良き！ちゃんとスターに見えるし、歌も良く、70年代な雰囲気もあります。デイジー役の女優さんはプレスリーのお孫さん！だったんですね！
ただ、2人とも性格は難ありで、ワガママ自己中キャラ、人間的には全然好きにはなれなかったw そこも含めてスター！な感じ？
ビリーはカミラと結婚、カミラはデイジーの才能を見抜き、ビリーの成功のため、デイジーをバンド加入させるようビリーを説得、「デイジージョーンズアンドシックス」が結成される。
デイジーのスター性に嫉妬気味のビリーはデイジーを冷遇。反発するデイジー、バンドはまとまらない、って展開。
これ、最悪な雰囲気の2人が恋しちゃう展開なんじゃ…？と予想して見ていたら、そうなったw
しかし、カミラはめちゃくちゃいい女、なんですよね。大人で安定しててバンドメンバー皆を家族のように面倒を見て、バンドを売り込み、フォトグラファーでもあり、ビリーを支えてる。
あと、超絶美女さん。モデル出身のディカプリオの元カノ、なんですね。なるほど！
一方、デイジーは情緒不安定で自己中、ドラッグ中毒寸前でトラブルメーカー。ハイリスク女なことは間違いない。
やめといた方が…カミラ最高じゃん、って見ていると思ってしまうのですが、多分ビリーも止めといた方がいいことは100も承知、それでも恋に落ちてしまったのね！という風に見えました。
恋は交通事故みたいなもの。この人と一緒にいても絶対幸せになれない、とわかっていても、愛する妻がいたとしても、ある日落ちてしまう、それが恋！ということが、説得力を持って展開されます。
一般人は結婚したら、合コンやクラブに行かなくなるとか、ある程度生活は変わるし、意図的に変えられる。
でも、ロックスターは？一緒にツアーに行って寝泊まりして、コンサートをして高揚感の中で打ち上げしてる暮らし、恋の罠がいっぱいな気がするし、しかもラブソング作るのが仕事。
ロックスター、世の中で最も浮気率の高い職業であることは間違いない！w と感じた。「3B」って言葉もありましたね！バンドマン・バーテンダー・美容師とは付き合うな！ってやつ。
真面目な美容師さんは世の中にはいると思うけと、バンドのボーカルって全員浮気してそう。「遊べばいいよ」っていうような、肝の座った女じゃないと務まらない、のかなあ、とか思ってしまったw
ラストは意外展開に驚いた。うーん、良いけどしかし、カミラは幸せだったんだろうか。ビリーはカミラを愛していたけど、魂の片割れに出会ったように、恋に落ちたのはデイジーだったっていう風に見えてしまった。
ビリーには全然ときめかなかったし、恋物語の着地はモヤったポイントもありました。しかし、ロックスターの栄枯盛衰物語として、説得力ある楽曲と高揚感ある映像、評判良いのは納得、の仕上がりではありました！
