このレビューはネタバレを含みます
2年前にトルコドラマの『ファトゥマ』を観たが、あらすじが似ているので観てみることに。
そしたら、原作『ファトゥマ』と最初の方に出てる。やっぱり！
トルコ版『ファトゥマ』の展開はいい意味でとんでもなかったので、比較してみよう。
比べてみると、最初に観たからというのもあるからかもしれないが、意外性、子の死因、ストーリーなどからトルコドラマ『ファトゥマ』の方が好みだった。
以下はネタバレ。
まず、主人公が家政婦というのは同じだけど、雰囲気が目立たず、普通っぽいのだけど、トルコ版の方がもっとどこにでもいそうな女性なのだ。だから、銃など絶対使えそうにないし、逃げることもできなさそうなのだ。そこがいいのだ。
こちらのドラマの主人公は、いざとなれば銃がうまく使えそうなセンスを持ってそうだし、運動能力がありそうにも見えてしまう。
このドラマで最重要なのは、目立たない家政婦でなければならない。
そうじゃないと、あんなにたくさん上手く人を殺していくことのギャップが生まれないから。
ギャップこそがこのドラマの魅力のはず。
子供の死因が全く違う。
このドラマでは、銃で間違いで子供は殺されたけど、トルコ版は主人公のせいなのだ。
道中で重要な電話に気を取られていた主人公は、駄々を捏ねている手を繋いでいた子供をイラッとして突き放した途端にひかれて死ぬのだ。
だから、トルコ版の方がよりいっそう、偶然の事故とは言え、「自分のせいで！」と自分を責めるようになるのだ。
ラストもこのドラマは曖昧だが、トルコ版は飛び降りて落ちるとこまで描かれている。
ただ、それで死んだかどうかは少し曖昧な感じにもなっている。
