きみどり

ザ・ディプロマット シーズン1のきみどりのレビュー・感想・評価

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中東専門のアメリカ人外交官が、ある軍事危機をきっかけに英国大使に抜擢。現場が大好きな職人気質の彼女が、着飾って腹を探り合う外交の世界へ引っ張り出されてしまう。背後には、手垢のついてない副大統領候補を立てたい政治の力があり、妻を出世の足掛かりにしたい夫の思惑があり…。

ケリー・ラッセルが老けてるヒィィそりゃ四十路も後半になれば仕方ないけどあんまりだ…と思っていたら「仕事命、おめかし嫌い」という武闘派の官僚の役だった。ボサボサ頭は演出、ドレスアップしたら相変わらず美しくて安心😮‍💨

「持ち歩くのはブルカと黒スーツ2着だけ!」と言い放つヒロイン。仕事もできて美人でおしゃれで良き妻・母で…みたいなスーパーウーマンが多く描かれる昨今、仕事に全振りする姿は現実味あって素敵だった。

夫役のルーファス・シーウェルって若い頃からずーっと「ハンサムで悪い準主役」やっててブレない。近ごろでは彼を見ると妙に安心するようになった。多分、製作者側もそんな気持ちなんかも。

この外交官夫婦の関係性が面白くって他の粗があまり気にならない。身じたくの最中、夫に脇汗の匂いを嗅がせたり、怒りに任せて夫をボコったり、他の男性にムラムラしたのでとりあえず夫とセックスしたりという場面には笑ってしまった。夫婦関係は破綻していても、仕事の関係は続く。ゆるふわな愛情でなく利害関係で結びついたカップルって実は強いよね…。

製作が『ホームランド』と同じだそうで、最終話がクリフハンガーすぎ。次シーズンも観ないといけないじゃないですか…8話で終わると思ったから観たのに。ううう。
きみどり

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