Train

キリング・イヴ/Killing Eve シーズン1のTrainのレビュー・感想・評価

4.1
捜査官と暗殺者の攻防を描いたイギリス産ドラマ。『最後の決闘裁判』『フリー・ガイ』以前のジョディ・カマーが拝める。サンドラ・オーとジョディ・カマーのアンサンブルが大変魅力的。

大体こういうスリラーものは追われる者(悪、このドラマでは暗殺者ヴィラネル)が追う者(善、このドラマでは捜査官イヴ)を翻弄していく、のパターンが殆どだと思うがこのドラマでは常に二人の立場は入れ替わる。物語開始当初優位にいたハズのヴィラネルが持ち前の自信過剰さが祟って色々やらかす(可愛い)のでどう物語が転んでいく分からないのだ。あるある設定ではありながらもお約束から外れていくのがこのドラマの面白さの肝の一つ。

シリアスな内容かと思えるが実際はかなりユーモラスで、特にフィービー・ウォーラー=ブリッジ脚本回でそれが顕著になる。『フリーバッグ』での手腕が活かされてるのだろう。(『ノー・タイム・トゥ・ダイ』も同様に)しかし、このS1以降彼女は脚本に参加していない。(というかS1の脚本家全員参加してない...)そのせいなのかシーズンを更新する度評価は下がり気味であり、最終シーズンとなるS4は酷評のレベルに...残念なことこの上ない。まあ見ますが。

『ハンニバル』みたく愛憎渦巻く共依存関係がテーマだがぶっちゃけS1はそこまで踏み込んでいない印象。今後に期待したい。
Train

Train